BLOG

ブログ

TOPブログ小さな子どもがいる家庭におすすめの間取り設計ポイント

小さな子どもがいる家庭におすすめの間取り設計ポイント

2025.04.26

──家族の「今」と「これから」に寄り添う家づくり

小さな子どもがいるご家庭にとって、家づくりは「家族の未来をかたちにする」特別なプロジェクトです。

一緒に笑ったり、泣いたり、成長を見守ったり。

そんなかけがえのない日々を、もっと安心して、もっとのびのびと過ごせる住まいをつくるためには、間取りの工夫がとても大切です。

今日は建築家として、そして一人の親としての視点も交えながら、

【子育て世帯に本当におすすめしたい間取り設計のポイント】を、たくさんご紹介したいと思います。


1|子どもを「見守れる」間取りにする

小さな子どもがいる暮らしで、何より大切なのは“目が届く安心感”。

家事をしている間も、ちょっと一息ついているときも、子どもの様子がふっと視界に入る設計が理想的です。

たとえば、

こういった工夫をすることで、家事と育児を「同時進行」しやすくなり、親子双方にとってストレスの少ない空間になります。

私がよくご提案するのは、“家の中心を子どもが自由に行き来できる回遊動線にする”こと。

子どもは本来、探検するのが大好き。ぐるぐる回れる間取りは、遊びながら自然に運動量も増え、発達にも良い影響を与えてくれます。


2|片付けが楽になる「収納設計」

子育て世帯のお悩みトップ3に必ず入るのが、“リビングがすぐ散らかる問題”。

これを解決するカギは、「収納は生活動線上に」設けることです。

たとえば、

こうすることで、「使ったら戻す」がぐっと簡単になり、家中がすっきり保ちやすくなります。

さらに、子ども自身が片付けやすい高さ・サイズで棚をつくると、

「自分でできた!」という成功体験を積み重ねることにもつながります。

家づくりは、子どもの成長を後押しする最高の“舞台装置”でもあるのです。


3|「汚れること」を前提にした空間づくり

子どもとの暮らしは、思っている以上にダイナミック。

泥だらけで帰ってきたり、ペンキでベタベタになったり…。

そんなときに「ダメ!」と叱るのではなく、「思いきり遊んでいいよ」と言える家にしたいですよね。

だから私は、

こういった仕掛けを、家づくりの初期段階から組み込むことをおすすめしています。

暮らしの中に“多少の汚れはOK”という許容スペースがあると、子どもたちはもっとのびのびと育ちます。

そして何より、親自身も心に余裕が生まれるのです。


4|子どもの成長に「合わせられる」間取りにする

家づくりでよく聞かれるのが、「子ども部屋はいつから必要?」というご相談。

個人的な結論を言えば、小学校低学年くらいまでは、個室よりも「共有スペース」で十分だと思っています。

幼いうちは兄弟姉妹で広々としたプレイルームを共有し、

成長してプライバシーが必要になったら、簡単な間仕切りや家具で部屋を区切る。

こんなふうに、「変化できる余白」を持たせた間取りは、

家族のライフステージに寄り添いながら、長く心地よく暮らせます。

リフォームしなくても暮らし方を変えられる。

それが、これからの住まいに求められる柔軟性だと思うのです。


5|家族の「つながり」を育む小さな工夫

リビングに自然と集まる仕掛け。

ふとした瞬間に顔を合わせる工夫。

それは、子どもが大きくなってからこそ、じわじわと効いてきます。

たとえば、

こんなちょっとした仕掛けが、毎日の「おかえり」「いってらっしゃい」「お疲れさま」の会話を自然に生み出してくれるのです。

家は、家族の物語を紡ぐ場所。

そのために、間取りに“つながりのデザイン”を忍ばせるのが、SOKENのこだわりでもあります。

まとめ|小さな子どもがいる家庭にぴったりの家づくりをしよう

子育て中の家づくりって、思っている以上に「今の暮らしやすさ」と「これからの成長」の両方を考えることが大切です。

小さな子どもがいると、毎日の生活はバタバタだったり、想定外のことが起きたりするもの。

だからこそ、家族みんながのびのび過ごせる間取り設計にしておくと、暮らしの質がぐんと変わります。

こうしたポイントを押さえておくことで、

「建てたあともずっと満足できる家」がきっと叶います。

家づくりは、一生にそう何度も経験することではありません。

だからこそ、焦らず、じっくり、「自分たちらしい暮らし」をイメージして、

小さな子どもがいる今だからこそできる間取り設計を考えてみてくださいね。

家は、家族の思い出が積み重なっていく場所。

これから長い時間を一緒に過ごす家だからこそ、

家族みんなが「この家にしてよかった!」と思えるような、そんな家づくりを応援しています。