金利が上がる今、住宅ローンを組むべきか?賢い選択のための5つのポイント

最近、「住宅ローンの金利が上がるかも」という話をよく聞くようになりました。
「今まで安かった金利が、これから高くなるの?」 「今、家を買うべきなのかな?」
そう考えている方も多いのではないでしょうか?
住宅ローンは、人生で一番大きなお金が動くものです。
だから、金利が少し変わるだけでも、返すお金の合計が大きく変わってしまうんです。
この記事では、SOKENが、今の時代に住宅ローンを考えるときに、「これだけは知っておいてほしい!」という大切なポイントを5つ、ご紹介します。
冷静に、そしてあなたの状況に合わせて、一番良い選択ができるようにお手伝いしますね。
ポイント1:変動金利と固定金利、どっちがいいの?
住宅ローンの金利には、大きく分けて「変動金利」と「固定金利」の2種類があります。
金利が上がりそうな今だからこそ、それぞれの特徴と、どんなリスクがあるのかをしっかり見ていきましょう。
変動金利って何?
- 特徴: 半年ごとに金利が見直され、市場の金利に連動して金利が変動します。
- 良いところ: 今は、固定金利よりも金利が安いことが多いです。金利が低いままなら、返すお金の合計も少なくて済みます。
- 注意点: 金利が上がると、毎月の返済額が増える可能性があります。急に増えないようにルールはありますが、最終的に返すお金は増えることも。
- こんな人におすすめ: 将来、ローンをまとめて返す予定がある人、金利が上がっても対応できる貯金や収入の余裕がある人。
固定金利って何?
- 特徴: 借りたときの金利が、ずっと(または決められた期間)変わらないタイプです。
- 良いところ: 金利が上がっても、毎月の返済額が変わらないので、将来の計画が立てやすく、安心できます。
- 注意点: 変動金利と比べて、最初に金利が高めなことが多いです。もし金利が低いままなら、変動金利よりも多くお金を返すことになるかもしれません。
- こんな人におすすめ: 将来の金利変動が心配な人、毎月の返済額を確定させておきたい人。
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SOKENからのアドバイス 金利が上がりそうな時は、変動金利の「リスク」が大きくなります。
あなたの家計がどれくらい金利上昇に耐えられるかをよく考えて、安易に安い金利に飛びつかないようにしましょう。
ポイント2:日本の金利って、どうなりそう?
日本の住宅ローン金利は、日本銀行(日銀)の政策が大きく影響します。
日銀の動きを正しく理解しておくと、金利の動きも少し見えてきます。
日銀の政策が変わったってホント?
これまで日本は、経済を良くするために金利をとても低く抑えてきました。
でも2024年に、日銀は「マイナス金利」という特別な政策をやめました。
これは、物価が安定して上がっていく見込みが立ったからです。
つまり、日本の経済が少しずつ健康な状態に戻っている証拠なんです。
このことは、「金利が少しずつ上がっていく可能性が高まった」ということも意味します。
でも、急には上がらないかも?
SOKENがお伝えしたいのは、「急に金利がドーンと上がる可能性は低い」ということです。いくつかの理由があります。
- 景気を悪くしたくないから: 金利を急に上げすぎると、景気が悪くなってしまうかもしれません。日銀は、経済の様子をよく見て、慎重に金利を動かすはずです。
- 国の借金があるから: 金利が急に上がると、国の借金の利息を払うお金がすごく増えてしまい、財政が大変になります。
- 私たちへの影響が大きいから: 住宅ローン金利が急に上がると、多くの方の家計に大きな負担がかかります。
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SOKENからのアドバイス 金利が上がる「可能性」はありますが、どれくらいのスピードで、どこまで上がるのかは誰にも正確には分かりません。
でも、「ずっと金利が安いままではない」という認識は持っておきましょう。
最新のニュースにアンテナを張りつつも、焦って決めるのはやめましょうね。
ポイント3:借りられる額じゃなくて「返せる額」で考える!
金利が上がるかもしれない今は、特にこの考え方が大事です。
無理のない返済計画が一番!
銀行が「これくらいまでなら貸せますよ」と言ってくれる金額は、あくまでも「借りられる金額」です。
それが、あなたが「無理なく毎月返せる金額」とは限りません。
特に変動金利を考えているなら、「もし金利が上がったら、どれくらい増えるか?」をシミュレーションして、それでも大丈夫な金額に抑えることが不可欠です。
- 手取りのお給料と返済額のバランス: 一般的に、手取りのお給料の25%以内に毎月のローン返済額を抑えると無理がないと言われます。金利上昇の可能性を考えて、もっと少なめに設定するのも良いでしょう。
- 貯金も忘れずに!: 病気や失業、そして金利上昇に備えて、しっかり貯金をしておきましょう。最低でも生活費の3〜6ヶ月分は必要です。
将来のことも考えてみよう
住宅ローンは、何十年も払い続けるものです。
その間に、お子さんの教育費が増えたり、転職したり、定年退職したりと、色々なことが起こりますよね。
- 教育費: お子さんの学校にかかるお金は、本当に大きいです。大学の費用などは、住宅ローンを返している時期と重なるので、しっかり計画しておきましょう。
- 老後の生活費: 定年退職すると、収入が減る人がほとんどです。何歳までローンを払うのか、早めに返すことも考えた方がいいのか、考えてみましょう。
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SOKENからのアドバイス ローンのシミュレーションをする時は、今の金利だけでなく、「もし金利が1%や2%上がったらどうなるか?」というパターンも試してみてください。
どんなパターンでも、無理なく返せる金額に抑えることが、将来の安心につながります。
ポイント4:なぜ家を買うの?目的とタイミングを再確認する
金利の動きも大切ですが、そもそも「なぜ今、家を買いたいのか?」というあなたの気持ちと向き合うことも大切です。
家を買うのは金利だけで決めるものじゃない
家を買うのは、ただお金を増やすための「投資」だけではありません。
家族が増えたり、子供の学校の都合、通勤のしやすさ、今の家が手狭になったなど、あなたの生活にとって大切な理由があるはずです。
- 人生の大きな出来事: 結婚や出産、転勤など、住宅購入がライフイベントと密接に結びついている場合、金利動向だけでタイミングを遅らせるのは難しいこともあります。
- 今の住まいへの不満: 「もっと広い家に住みたい」「子供が遊べる庭がほしい」など、具体的な不満があるなら、その不満を解消することが、毎日の生活の質をグッと上げてくれます。
「買い時」は人それぞれ
「家を買うなら今がチャンス!」という言葉を聞くかもしれませんが、それはあくまで全体的な話です。
あなたにとっての「買い時」は、人それぞれ違います。
金利が安くても、頭金がなかったり、収入が不安定だったりすれば、それは「買い時」ではありません。
逆に、金利が少し上がったとしても、しっかり貯金があって、安定した収入があり、「これだ!」と思える理想の家が見つかったのなら、それがあなたにとっての「買い時」であることも十分にあります。
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SOKENからのアドバイス 金利の動きに振り回されるのではなく、あなたの人生の計画と比べて、「本当に今、家を買う必要があるのか」を冷静に判断しましょう。
焦って後悔するような家を買ったり、チャンスを逃したりしないよう、バランスの取れた考え方が大切です。
ポイント5:複数の銀行を比べて、プロに相談しよう!
住宅ローンは、銀行によって金利や手数料、保証の内容など、色々な条件が違います。
いろんな銀行を調べてみよう
- ネット銀行、大きな銀行、地元の銀行など: それぞれの銀行で特徴があります。
- 金利以外の費用も忘れずに: 住宅ローンを組む時には、金利の他に「保証料」「手数料」など、色々な費用がかかります。これらを全部ひっくるめて比較することが大事です。
- もしもの時の保険(団信)も確認: 「団体信用生命保険(だんたいしんようせいめいほけん)」は、もしあなたに何かあった時に、残りのローンを保険会社が払ってくれるものです。この保険の内容も銀行によって違うので、比べてみましょう。
不動産会社や専門家にも相談しよう
- 不動産会社: 家の情報だけでなく、提携している金融機関の情報などを受けることができる場合があります。
- SOKEN(ファイナンシャルプランナーが在籍): 住宅ローンだけでなく、あなたの家計全体や、将来の人生設計を踏まえて、最適な住宅ローンの組み方や、返済計画についてアドバイスしてくれます。
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SOKENからのアドバイス 住宅ローンは、一度組むと何十年も付き合っていくものです。
納得のいく選択をするためにも、面倒がらずに複数の金融機関に相談し、比較検討する時間を取りましょう。
そして、「自分だけでは決められない」と感じたら、迷わずプロを頼ってください。
まとめ:金利上昇時代を賢く乗り切るために
「金利が上がるかもしれない」という不安は当然のものです。
しかし、感情的に判断するのではなく、以下の5つのポイントを冷静に検討することが、賢い選択への第一歩となります。
- 変動金利と固定金利、それぞれの特徴とリスクをもう一度確認する
- 日本の金利がどうなりそうか、正しく理解する
- 住宅ローンは「借りられる金額」ではなく、「無理なく返せる金額」で考える
- なぜ今、家を買いたいのか、あなたの目的とタイミングを再確認する
- 複数の銀行を比べて、プロに相談する
金利が上がる可能性がある時は、変動金利を選択するなら金利上昇リスクへの備えを、固定金利を選択すれば金利上昇の不安から解放され、返済計画の安心感を得ることができます。
最も大切なのは、あなたの今の家計状況、将来のライフプラン、そして「万が一、金利が上がっても大丈夫か」という、あなたがどれくらいリスクを受け入れられるかを正確に把握することです。
住宅購入は、人生における大きな節目であり、夢を叶える素晴らしいイベントです。
その夢を安心して実現できるよう、この記事が皆様のお役に立てば幸いです。
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