台風シーズン前に!窓の防災対策まとめ

こんにちは。大分で災害に強い家づくりを提案しているSOKENです。
夏から秋にかけて増えてくる「台風」。
私たちが暮らす九州地方では、毎年のように大型の台風が接近・上陸しており、住宅への備えはもはや“必須”となっています。
特に注意したいのが、住宅の窓。
飛来物や強風の影響を最も受けやすく、実際に被害報告も多い箇所です。
今回は、今住んでいる家にも・これから家を建てる方にも役立つ「窓の防災対策」を、徹底的にまとめてお届けします。
1. 台風時の「窓被害」とは?
まずは、なぜ窓の対策が必要なのか。
以下のような被害が現実に発生しています。
● 飛来物によるガラス破損
強風で飛ばされた瓦、看板、木の枝、物干し竿、植木鉢などが、窓に直撃。
ガラスが割れ、破片が室内に飛び散る危険性があります。
● 強風による圧力で窓が破壊
風速40〜50m/sの暴風になると、窓のサッシごと変形・破損することも。
住宅全体の気密が失われ、雨風が一気に侵入します。
● 気圧変化による“建物全体の損傷”
窓が割れて気密が失われると、内部と外部の気圧差が急激に変化し、屋根が吹き飛ぶなど、構造被害に発展することも。
2. 今からできる!窓の防災対策7選
① 飛散防止フィルムを貼る(最も手軽な対策)
透明のポリエステルフィルムをガラスに貼ることで、割れても破片が飛び散らず、ケガのリスクを軽減。
-
ホームセンターやネットで購入可
-
価格は1㎡あたり数百円〜2,000円前後
-
UVカット機能付きの商品もあり
-
素人でも貼れるが、気泡に注意
豆知識: 窓の内側から貼るタイプが多く、外貼り用は強度がより高くなります。
② シャッター・雨戸を設置(外からの物理的防御)
最も効果が高いのが「窓の前にバリアを作る」方法。
シャッターは飛来物をシャットアウトし、風圧も分散してくれます。
-
新築時に設計段階で導入がおすすめ
-
電動タイプは開閉が楽&防犯性UP
-
雨戸がない家には“後付けシャッター”も可能
創建の施工事例:
シャッター付き掃き出し窓を採用した住宅では、台風直撃時も「安心して眠れた」という声も。
③ 防犯合わせガラスを採用(割れにくく、貫通しにくい)
“合わせガラス”は、2枚のガラスの間に特殊な中間膜(PVBフィルムなど)を挟んだ構造で、割れても破片がくっついたまま剥がれないのが特徴。
-
空き巣対策でもよく使われる
-
防災性能としても非常に優秀
-
施工時は「網入り」ではない方がクリアで景観も◎
注意: 網入りガラスは熱割れのリスクがあるため、日当たりの良い面では非網入りを選ぶと安心。
④ 窓の鍵・サッシの点検・補修(風の侵入経路を断つ)
年数が経過した家では、サッシが劣化してガタついていたり、鍵がきちんと閉まっていないケースも。
-
窓が完全に閉まっているか
-
クレセント錠(回すロック)がゆるんでいないか
-
雨戸のレールがスムーズに動くか
POINT:
簡単な調整なら自分でOK。サッシの歪みや部品の破損は早めに業者に相談を。
⑤ 養生テープの“バッテン補強”は効果ある?
ニュースなどで見かける「×印の養生テープ」。
実は、破損防止効果はほぼありません。
-
あくまで「破片飛散防止」の簡易処置
-
気休めレベルの補強で、ガラスの強度は変わらない
正しい使い方: 飛散防止フィルムの代用として貼るなら「全面貼り」の方が効果的。
⑥ 外部の物を室内に片付ける(“飛ばさない”が最大の予防)
窓を壊す一番の原因は「飛んできたもの」。
その“飛んでくる物”が自宅の物だった…というケースも多くあります。
片付けるべきものリスト
-
植木鉢、プランター、脚立
-
物干し竿、スタンド
-
ベランダのチェアやテーブル
-
子どものおもちゃ、自転車
POINT: 前日までに室内や倉庫に避難を。できない場合はロープで固定を。
⑦ 窓の内側に厚手のカーテンや段ボールを
二重の“飛散対策”として、カーテンを閉めておくだけでもガラス飛散から身を守れます。
さらに:
-
厚手の遮光カーテンなら防御力UP
-
段ボールを貼っておけば更に安心
-
寝室や子ども部屋など、人が長く居る部屋を重点的に
3. 新築・建て替えの方へ|“防災住宅”のポイント
これからマイホームを計画する方は、「窓の防災性能」にも注目しておきましょう。
● サッシの等級をチェック
JIS規格に基づく「耐風圧性能」があり、**S-3等級以上(風速54m/s程度)**がおすすめ。
● 高性能住宅で災害にも強く
創建の住宅では、**耐震等級3・断熱等級5・C値0.6(気密)**の高性能住宅をご提案中。
高気密だからこそ、風の侵入を最小限にでき、台風被害も最小限に抑えられます。
4. 台風前の“窓まわり”チェックリスト
最後に、台風の接近が予想される際に確認すべきポイントをまとめました。
チェックリストとしてお使いください!
✅ 飛散防止フィルム・シャッターは設置されているか
✅ サッシや鍵に不具合がないか
✅ 家の外に飛びそうな物はないか
✅ 窓ガラスの近くに非常灯を準備したか
✅ 雨戸・シャッターの開閉がスムーズか
✅ 割れた場合の避難経路を確認したか
✅ 損害保険(風災)の補償内容を見直したか
5. まとめ|「備えは窓から」家族を守るためにできること
窓は、外と家をつなぐ“弱点”であると同時に、自然光や風通しをもたらしてくれる大切な存在です。
だからこそ、「災害から守る仕組みを持たせること」が、快適で安心な暮らしにつながります。
創建では、台風や災害にも強い窓設計・住まい提案を行っています。
「この窓にシャッターを後付けできる?」「このガラスは台風に強い?」など、どんな小さなご相談も歓迎です。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
SOKENでは完成見学会を6月22日(日)-7月21日(月)に開催いたします。
↓下のバナーをクリック