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吹き抜けリビングのメリット・デメリットとは?後悔しないための設計の工夫も解説

2025.06.30

家づくりの中でも人気の高い空間デザイン「吹き抜けリビング」。

モデルハウスやSNSでもよく見かけるスタイルですが、実際の暮らしにおいては「憧れだけで採用していいの?」と疑問に思う方も少なくありません。

この記事では、建築家の視点から吹き抜けリビングの魅力と注意点を徹底解説。

実際に後悔しないための設計のコツまでご紹介します。マイホームに吹き抜けを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。


吹き抜けリビングとは?

「吹き抜け」とは、1階から2階の天井部分までを縦に大きく抜いた開放的な空間のこと。

特にリビングに採用されることが多く、明るさ・広さ・デザイン性を重視したい方に人気があります。

SOKENでも、20〜40代の子育て世帯を中心に、「リビングを広く見せたい」「自然光をたっぷり取り入れたい」といった声から吹き抜けを取り入れたご提案を多数行っています。


吹き抜けリビングの5つのメリット

1. 圧倒的な開放感を得られる

天井の高さは、人の心理に大きな影響を与えます。

吹き抜けにすることで縦方向への広がりが生まれ、実際の床面積以上に「広く感じる」空間に。

狭小地や都市型住宅でも、開放的な雰囲気が演出できます。

2. 自然光がたっぷり入る

高い位置に窓(ハイサイドライト)を設けることで、1階部分まで自然光がしっかり届きます。

日中は照明をつけずに過ごせることも多く、明るくて心地よい暮らしが叶います。

3. 家族の気配を感じやすい

吹き抜けを通じて1階と2階がゆるやかにつながることで、家族同士の距離感が近くなるという効果も。

2階から「ごはんできたよー!」と声をかけたり、お子さんの様子を1階から確認したりと、コミュニケーションが取りやすくなります。

4. デザイン性が高く、来客時に印象的

吹き抜けは空間にリズムと表情を生み出すため、住宅デザインのアクセントにもなります。

梁やシーリングファン、間接照明などを取り入れることで、住宅展示場のような上質な空間演出が可能に。

5. 空気が循環しやすい(工夫次第で)

設計によっては、1階と2階の温度差を減らすための空気循環にも効果的。

シーリングファンを設けて空気を循環させれば、冷暖房効率もある程度保てます。


吹き抜けリビングの3つのデメリット

1. 冷暖房効率が落ちることがある

空間が大きくなる分、エアコンで温度を一定に保つのが難しくなるケースも。

特に冬場は暖かい空気が上昇しやすく、床付近が寒いと感じることがあります。

ただし、断熱性能や気密性が高い住宅であれば、このデメリットはかなり軽減されます。

SOKENでは断熱等級5・気密性能C値0.6以下の高性能住宅を標準とし、吹き抜け空間でも快適に過ごせる設計をご提案しています。

2. 音やにおいが2階に伝わりやすい

1階と2階がつながることで、テレビの音やキッチンのにおいが2階まで届く可能性があります。

家族で過ごす時間が多いご家庭にはそれほどデメリットにならないかもしれませんが、プライバシーを重視したい方は注意が必要です。

設計の工夫としては、吹き抜けの位置や面積を調整したり、2階の居室とリビングの間に廊下や収納を挟むことで、音やにおいの伝わりを軽減できます。

3. メンテナンスがやや大変

高い位置に設置した照明や窓は、掃除や交換の際に脚立や業者が必要になる場合があります。

採用する場合は、掃除がしやすい照明・汚れにくい窓の配置を考慮しておくとよいでしょう。


吹き抜けで後悔しないために|建築家の設計ポイント

私たち建築士が吹き抜けを提案する際に、以下のようなポイントを丁寧にヒアリング・設計に反映しています。

□ 断熱・気密性能を上げる

前述の通り、性能の高い住宅であれば冷暖房効率の低下を最小限に抑えられます。

SOKENでは発泡ウレタン断熱材を使用し、隙間なく断熱層を形成することで気密性も確保しています。

□ 空気循環の仕組みを取り入れる

吹き抜け部分にシーリングファンやダクト換気を設けることで、上下の空気をしっかり循環させます。

天井のファンが回る光景も、インテリア性を高めるアクセントになります。

さらにSOKENでは、熱交換型の換気システムも採用。

外気を取り入れる際に室温との熱を交換することで、夏も冬も快適な室温を保ちながら計画的な換気が可能になります。

吹き抜け空間でも温度ムラが生じにくく、エアコン効率を損なわずに快適性を保てるのが特長です。

□ 吹き抜けの広さと形を吟味する

「天井をすべて吹き抜けにする」のではなく、部分的に開放する設計もおすすめです。

たとえばリビングの一部だけを吹き抜けにし、残りは2階の居室として活用することで、バランスのよい間取りになります。

□ 照明・窓の計画を最初に行う

高い位置の窓には、遮熱ガラスや電動ブラインドなど、日射コントロールの工夫が必要。

設計段階で明るさ・日差しの強さ・お手入れのしやすさを意識した照明&窓計画を行うと、住んだ後の満足度が格段に上がります。

SOKENでは、LIXILの高性能サッシ「サーモスⅡ-H/L」を標準採用。

アルミと樹脂のハイブリッド構造により、断熱性能を高めながらスリムで美しいデザインも実現

吹き抜け上部に設けるハイサイド窓にも最適で、明るさと快適性を両立させています。


SOKENの吹き抜けリビング施工事例

実際にSOKENで吹き抜けリビングを取り入れたお客様からは、

といった声が多数届いています。

高性能な断熱・気密仕様に加えて、熱交換換気システムを採用していることで、「冬でも足元からぽかぽか」「空気が澄んでいて過ごしやすい」と好評です。


まとめ|吹き抜けは“正しく設計すれば”最高のリビングになる

吹き抜けリビングは、デザイン性・開放感・家族のつながりなど多くのメリットがある反面、冷暖房効率や音問題などの注意点もあります。

しかし、設計次第でその弱点はしっかりカバー可能。

性能の高い住宅と、暮らしに寄り添った設計があれば、吹き抜けは「見た目だけじゃない、暮らしやすさも叶う空間」になります。

SOKENでは、お客様のご希望を丁寧にヒアリングしながら、「理想の吹き抜け」を叶えるご提案をしています。

吹き抜けを取り入れたい方も、迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。

SOKENでは2棟完成見学会を6月22日(日)-7月27日(日)に開催いたします。

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