BLOG

ブログ

TOPブログ残クレ住宅ローンを実際に組んだらどうなる?

残クレ住宅ローンを実際に組んだらどうなる?

2025.12.14

「家を建てたい気持ちはある。でも住宅ローンが正直こわい。」

これは、家づくりの相談で本当によく聞く言葉です。

住宅価格は年々上がり、将来の収入や老後の暮らしも不透明な今、

“家を持つこと”そのものに不安を感じている方も少なくありません。

そんな中、最近少しずつ耳にするようになったのが

残クレ住宅ローン(残価設定型住宅ローン)という考え方です。

ただし、この残クレ住宅ローンは、まだ一般的な住宅ローンとして広く定着している制度ではありません。 近年、国が金融機関向けの制度整備や後押しを始めたばかりの仕組みで、 現在は「これから普及していく可能性がある新しい住宅ローンの選択肢」という位置づけになります。

※「残クレ住宅ローンってそもそも何?」という方は、

仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説したこちらの記事もあわせてご覧ください。

▶︎ 残クレ住宅ローンの基本を分かりやすく解説した記事はこちら

https://oita-soken.jp/blog/31350/


今回のシミュレーション条件(よくあるケース)

今回は、実際のご相談で多い条件を想定しました。

この条件で、次の2つを比べてみます。

  1. 通常の住宅ローンで4,500万円を40年返済

  2. 残クレ住宅ローンを使い、残価1,000万円を設定


パターン①|通常の住宅ローンで組んだ場合

まずは、残クレを使わない一般的なケースです。

毎月の返済額(目安)

約13.4万円/月

40年間、ずっと同じ金額を支払い続ける

分かりやすく、安心感のある返済方法です。

ただ、現実の暮らしを考えてみるとどうでしょう。

これらと並行して、

70歳まで毎月13万円以上の返済が続くというのは、

決して軽い負担ではありません。


パターン②|残クレ住宅ローンを使った場合

次に、残価1,000万円を設定したケースです。

実際に返済する元金

4,500万円 − 1,000万円

3,500万円

毎月の返済額(目安)

約10.4万円/月

ここで注目したいのが、

毎月およそ3万円の差です。


月3万円の違いが、暮らしをどう変える?

月3万円と聞くと、そこまで大きく感じないかもしれません。

ですが、これが毎月続くと、暮らしは確実に変わります。

残クレ住宅ローンは、

家を安くするための仕組みではなく、暮らしに余裕をつくる選択肢だと考えると分かりやすいかもしれません。


70歳で残る「残価1,000万円」はどうなる?

残クレ住宅ローンで、多くの方が不安に感じるポイントです。

「70歳のときに、1,000万円残るのは大丈夫なの?」

ですが実際には、選択肢は一つではありません。

選択肢①|残価を支払って、そのまま住み続ける

老後に住む家がすでにあるという安心感は、

想像以上に大きなメリットになります。

選択肢②|家を売却して清算する

ここで重要になるのが、住宅の評価額です。

仮に40年後、

だった場合、

売却して残価を支払っても、

1,000万円が手元に残る計算になります。

長期優良住宅など、

性能や耐久性の高い家であれば、

残価を上回る評価がつく可能性も十分考えられます。

選択肢③|住み替えという考え方

そんなタイミングで、

といった選択がしやすいのも、

残クレ住宅ローンの特徴です。


残クレ住宅ローンは「先送り」ではない

残クレ住宅ローンに対して、

「将来の問題を先送りしているだけでは?」

と感じる方もいます。

ですが実際は、

という考え方です。


残クレが向いているのは、こんな人

こうした方にとって、

残クレ住宅ローンは現実的な選択肢の一つになります。


最後に|数字を「自分の暮らし」に置き換えて考えてみてください

残クレ住宅ローンは、

万能な正解でも、誰にでも合う方法でもありません。

ただ、

ことで、

家づくりの選択肢は確実に広がります。

「自分の場合はいくらになる?」

「将来どうなるか、もう少し具体的に知りたい」

そう感じたら、

まずは資金計画から始めてみてください。

家づくり資金をまるごと相談!住宅ローン相談会in 別府市|12月13日(土)〜1月12日(月)