「川が近くないから大丈夫」は危険?大分で備えたい水災と7つの対策
「台風が来るみたいだけど、うちは川から離れているし大丈夫かな」
そう思ったことはありませんか?
実は、大雨による浸水は川の近くだけで起こるものではありません。
いつもの通学路が冠水したり、駐車場に水がたまったり。
普段は何気なく通る場所が、短時間の雨で危険な場所に変わることもあります。
大分で暮らす方に向けて、水災の種類から家庭でできる備え、家づくりで意識したいポイントまで、わかりやすくご紹介します。
CONTENTS
そもそも「水災」とは?水害との違いは?

水災とは、台風や集中豪雨などによって、住まいや家財に水による被害が生じること。
一般に「水害」とほぼ同じ意味で使われますが、火災保険では「水災」という言葉がよく使われます。
代表的なのは次の3つです。
① 河川の氾濫(外水氾濫)
大雨で川の水位が上がり、堤防を越えたり決壊したりして、住宅街へ水が流れ込むことです。
② 内水氾濫
排水路や下水道が雨水を流しきれず、道路や住宅地に水があふれること。近くに大きな川がなくても起こり得るのが特徴です。
③ 高潮による浸水
台風の強い風や気圧の低下で海面が上昇し、海沿いの低い土地などに海水が入り込むことです。
また、大雨の際は斜面の崩壊や土石流など、土砂災害にも注意が必要です。
水災への備えは「川・街・海・山」の周辺環境を知ることから始まります。
水が家に入ると、暮らしはどうなる?
たとえば、玄関から泥水が入り込んだら……。
床や壁の修繕だけでなく、家具・家電の買い替え、床下の乾燥や消毒が必要になる場合もあります。
停電や断水が重なれば、いつもの食事、お風呂、洗濯も難しくなります。
特に小さなお子さまがいる家庭では、おむつや着替え、飲み慣れた飲み物の確保も大切。
「被害を受けてから考える」では、負担が大きくなりがちです。
大分でまず確認したいのはハザードマップ
対策の第一歩は、自宅周辺にどんな水害リスクがあるかを知ることです。
国土交通省の「重ねるハザードマップ」では、住所を入力して洪水や高潮などの想定を確認できます。
別府市・大分市も、それぞれ洪水ハザードマップを公開しています。
大分市では内水浸水想定区域図も確認できます。
チェックしたいのは、自宅だけではありません。
保育園や学校、職場までの道、避難先までの経路も見ておきましょう。
なお、地図に色がついていない場所でも浸水が起きないとは限りません。
「色がない=絶対安全」と考えないことも大切です。
台風・大雨の前にできる7つの水災対策

1.側溝・雨どい・排水口を掃除する
落ち葉やごみが詰まると、雨水が流れにくくなります。
晴れているうちに玄関まわりや敷地内の排水口を点検しましょう。
雨が強くなってから屋外で作業するのは危険です。
2.玄関やガレージの浸水対策を考える
水が入りやすい場所には、止水板や土のう、簡易水のうなどが役立つ場合があります。
ただし、激しい流れや深い浸水を完全に防げるわけではありません。
3.大切なものは高い場所へ
床に置いたアルバム、書類、家電などを見直しましょう。
浸水が予想される場合、移動できるものは早めに上の棚へ。
車も安全に移動できるうちに、浸水のおそれが少ない場所へ移しておくと安心です。
4.停電・断水にも備える
飲料水、非常食、懐中電灯、モバイルバッテリー、携帯トイレなどを準備。
お子さまの年齢に合わせて、おむつ・ミルク・常備薬・お気に入りのおやつも加えましょう。
5.家族の避難先と連絡方法を決める
「お迎え中に大雨になったら?」「家族が別々の場所にいたら?」と具体的に想像しておくのがおすすめです。
避難先は一つに絞らず、安全な親戚宅なども候補にしておきましょう。
6.水が増えてから移動しない
冠水した道路は、側溝やマンホールの位置がわかりません。
車での無理な移動や、川の様子を見に行く行動は避けましょう。
危険な場所では、明るく安全なうちの避難が基本です。
7.警戒レベルを見て、早めに行動する
2026年5月から大雨などの防災気象情報は、レベルの数字を付けた名称になりました。
自治体から警戒レベル3「高齢者等避難」が出たら、避難に時間がかかる方は危険な場所から避難を。
レベル4「避難指示」では、対象地域の方は危険な場所から全員避難します。
レベル5を待ってはいけません。
これから家を建てるなら、土地選びから水災対策を

「災害に強い家」というと、耐震性を思い浮かべる方も多いでしょう。
でも、水災への強さは建物だけでなく、土地の条件にも左右されます。
土地を検討するときは、価格や日当たりだけでなく、浸水想定の深さ、周辺道路との高低差、近くの水路や排水状況も確認したいところ。
立地や条件によっては、敷地・床の高さの調整、電気設備の設置位置、雨水の排水計画などを設計段階で検討できます。
ただし、どの対策にも限界があり、浸水しないことを保証するものではありません。
また、火災保険に「水災補償」が付いているかも確認を。
水災補償の有無や支払い条件、建物と家財の補償範囲は契約によって異なります。
まとめ|「まだ大丈夫」のうちにできることを
水災は、川の近くに住んでいる人だけの問題ではありません。
まずはハザードマップを見て、家族の避難先を話し合うこと。
そして、排水口を掃除する、備蓄を見直すなど、今日できる小さなことから始めてみてください。
創建では、大分・別府エリアの家づくりについて、土地探しから間取り・住まいの性能まで一緒に考えています。
これから家づくりを始める方は、見た目や暮らしやすさに加えて、「その土地で安心して暮らし続けられるか」という視点も大切にしてみませんか。