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人気の別府・明野エリア徹底解説|住み心地レポート

2025.04.29

家づくりを考えたとき、「どこに住むか」は間取りと同じくらい重要なテーマです。

今回は、大分県内でも特に人気の「別府エリア」「明野エリア」にスポットを当て、それぞれの住み心地・土地の特性・リアルな課題を、建築家の目線からお届けします。

別府エリア|“観光地”から“暮らしの地”へ。設計自由度と癒しを兼ね備えた街

観光地としての別府には、住まうイメージが湧きにくい方もいるかもしれません。

しかし、設計相談の現場ではここ数年、「別府に住みたい」という声が確実に増えています。

●【1】温泉が“体験”から“日常”へ。健康と癒しのインフラに

市営温泉・地域温泉が100か所以上、月額数百円で利用できる施設も多く、「今日はどこに行く?」が家族の会話に。

「保育園帰りに、子どもとそのまま近くの温泉へ。湯上がりの牛乳が習慣になってます。」

と話すのは、鉄輪エリアに暮らす30代夫婦。アトピーや冷え性などに悩むご家族にとって、温泉の“副次的な健康効果”も見逃せない要素です。

また、建築家としては、温泉熱や地熱を活かした設計(例:乾燥室、床暖房不要の浴室設計)も別府ならではの提案になります。

●【2】坂の街は、眺望と光を手に入れるチャンス

別府の特徴的な地形──すなわち坂道の多さは、敬遠されがちなポイントのひとつ。

しかし設計の立場から見ると、それは“土地が立体的である”という自由度の高さを意味します。

実際に「眺望を楽しむLDK設計」は別府で人気の高いプランの一つ。

土地が階段状になっているため、プライバシーを守りながら開放感のある設計が実現できます。

●【3】“別府に住んでる”というブランドと人のつながり

別府で暮らす家族からは、こんな声も聞かれます。

「親や友人が“泊まりに行きたい”って言ってくれるようになったんです。ちょっと自慢の街になりました。」

観光都市だからこそ、まち全体に魅力がある

結果として人が集まり、自然に交流が生まれます。

近所の温泉でのちょっとした会話や、地域イベントでの交流が、“安心感のある子育て”につながっている印象があります。


明野エリア|生活の“全部がちょうどいい”。利便性と落ち着きを両立する街

一方、別府とはまた異なる角度で支持されているのが大分市・明野エリア

その魅力は、“生活がストレスなく回る”ことに尽きます。

●【1】医・食・育が揃う、“暮らしのハブ”のような存在

明野アクロスタウン、パークプレイス、スーパー、病院、保育園、小中学校──これらが車で5〜10分以内に点在しています。

「週末の買い物も、急な病院も、生活の全部が“近くで”済むので、子育て中はとにかく助かっています。」

共働き世帯や、ワンオペ育児を支える“街の仕組み”が整っているため、住んでからの安心感がダントツです。

また、保育園・小学校も選択肢が多く、明野東・北・中央といったエリアごとに子育て世帯が多く、自然とコミュニティができやすいのもポイントです。

●【2】整った区画とフラットな地形=設計の幅が広い

明野は、区画整理された土地が多く、整形地が取りやすいのが特徴です。土地もフラットな場所が中心で、階段や傾斜地を避けたいご家庭にとっては理想的な条件。

この地形の恩恵で、以下のようなプランが特に好まれています。

また、南道路・角地などの条件が整っている場所も多く、住宅密集地でも窓の配置に自由がきくため、プライバシー確保と開放感の両立がしやすい地域です。

●【3】課題はあるが、“住み替えたくない街”という声が多い

ただし、明野にも弱点はあります。

とはいえ、これらを踏まえても、住み続けているご家族の多くが「明野を離れたくない」と話すのが印象的です。

「この便利さと、近くに同世代の子育て世帯がいる安心感。これを一度知ってしまうと、他が考えられなくなるんです。」


建築家が伝えたいこと|エリア選びは“理想の暮らし”から逆算を

別府と明野、どちらも魅力にあふれたエリアですが、どちらが“正解”かという話ではありません。

大切なのは、「その土地が、自分たちの理想の暮らしと噛み合うか」という視点です。

私たち建築家は、土地と人との相性を見極め、“家を建てる”のではなく“暮らしを設計する”視点でご提案をしています。

家づくりの第一歩として、ぜひこの2つのエリアを歩いてみてください。

“自分たちらしい暮らし”のヒントが、きっと見つかるはずです。