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【大分版】土地探しでチェックすべきハザードマップ活用法

2025.05.09

はじめに|「安全な土地」を見極める力を

家づくりを始めるうえで、多くの方が最初に悩むのが「土地選び」。

予算や通勤距離、周辺環境など、検討することはたくさんありますが、見落としがちなのが「災害リスク」。

特に大分県は、温泉や自然に恵まれている反面、地震・土砂災害・洪水など、地形由来の災害リスクも潜んでいます。

そこで活用したいのが「ハザードマップ」。

この記事では、ハザードマップの見方や活用方法、さらに大分で土地探しをするうえでチェックすべきエリアの特徴など、プロの視点で詳しく解説します。


ハザードマップってなに?家づくりとの関係は?

「ハザードマップ」とは、自然災害が発生した際に、どこでどのような被害が想定されるかを地図上に示したものです。

主に以下のような種類があります:

これらは、国や自治体(大分市や別府市など)が公式に発表しているもので、各市町村のホームページや「ハザードマップポータルサイト」で確認できます。

なぜ重要?

「土地選び=資産選び」。

ハザードマップで危険エリアを事前に避けることで、万一の災害時に家族の命や財産を守ることができます。

また、災害リスクが高い土地は、火災保険や地震保険の保険料が高くなる場合もあり、ランニングコストにも影響します。


【実践編】大分でハザードマップを活用する方法

STEP1:国の「ハザードマップポータルサイト」で全体を把握

最初は以下の公式サイトが便利です:

👉 国土交通省 ハザードマップポータルサイト

「重ねるハザードマップ」では、地図上に洪水・土砂災害・地震・津波などのリスク情報を重ねて表示可能。

たとえば気になるエリア(例:別府市扇山、明野東など)を検索して、災害リスクが色分けで確認できます。

STEP2:市町村ごとのハザードマップで詳細確認

次に、大分市や別府市などの自治体が出している「地域特有のマップ」をチェック。

たとえば、大分市は河川が多く、洪水のハザード情報がかなり詳細に載っています。

とくに「○○町の一部は土砂災害警戒区域」といった情報は、地元の市町村でしか把握できないことも多いので要注意です。


【建築のプロが教える】ハザードマップで“見るべき3つのポイント”

1|色の濃さと「浸水深」に注目!

洪水マップでは、色の濃い場所ほど浸水の深さが大きいエリア。

例えば「水色=0.5m未満」でも、平屋の床まで届く可能性があります。

特に注意したいのは、0.5m以上の浸水が想定されるエリア

建築時に高基礎や盛り土などで対策することも可能ですが、費用がかさむケースもあります。

2|土砂災害警戒区域は赤信号!

山沿いや崖の近くの土地は、「急傾斜地崩壊危険区域」や「土石流危険区域」に指定されていることがあります。

建築自体が難しい場合もあるため、事前に確認が必須です。

特に大分県内では、別府の山手側や由布市などは、傾斜地が多く要チェックです。

3|津波リスクは沿岸部全般に注意

大分県は瀬戸内海・別府湾に面しているため、津波リスクも無視できません。

臼杵市や佐伯市、別府市の海岸部などでは、ハザードマップで「津波到達時間」や「想定浸水範囲」を確認しましょう。


【大分県内】土地探し時に気をつけたいエリア例

※以下はあくまでハザードマップ上の例です。実際の土地検討時は最新情報をご確認ください。

地域 主なリスク 備考
明野南・津留周辺(大分市) 洪水 大分川・乙津川周辺に注意
別府・扇山地区 土砂災害 山裾エリアは要チェック
鶴崎・森町 洪水・液状化 低地エリアのため、建築時は地盤改良が必要なケースも
杵築市中心部 洪水 駅周辺の旧市街地は川に近く、浸水の記録もあり
臼杵市・佐伯市沿岸部 津波 津波避難経路とセットで確認を

「ちょっと怖いな…」と思ったら|対策方法もあります!

「気に入った土地があるけど、ハザードマップで色がついてる…」

そんなときはすぐに諦める必要はありません。工務店と相談しながら、次のような対策を講じることが可能です:

つまり、「災害リスク=建てられない土地」ではなく、「正しい知識と備えがあれば選択肢になる土地」ということです。


まとめ|“建てたあと”を守るために、まずはハザードマップを

土地の価格や立地条件も大切ですが、何より大事なのは「安心して暮らせるかどうか」。

ハザードマップを活用することで、表面上では見えない災害リスクを事前に把握し、後悔しない家づくりが可能になります。

SOKENでは、大分での土地探しから資金計画、災害リスクを加味した設計までトータルサポート。

「この土地、大丈夫かな?」と迷ったら、お気軽にご相談ください。

一生に一度のマイホーム、安心と一緒に叶えましょう。