住宅ローンの事前審査に落ちる原因と対策まとめ

「そろそろマイホームを」と考えて住宅展示場に足を運び、理想の間取りや土地も見つかった。
しかし、住宅ローンの事前審査に落ちてしまった…。
そんなお声を、私たち工務店でも耳にすることがあります。
この記事では、住宅ローンの事前審査に落ちる主な原因とその対策をわかりやすく解説します。
これから家づくりを進める方が、スムーズに審査を通過するためのポイントもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 住宅ローンの事前審査とは?
住宅ローンには、通常「事前審査」と「本審査」の2段階があります。
このうち「事前審査」とは、金融機関が申し込み者の年収・勤務先・勤続年数・借入状況などを元に、ローンを貸せるかどうかをチェックするための初期段階です。
事前審査の段階で以下のような項目がチェックされます。
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年収と返済比率(年間返済額が年収の何%か)
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他のローンの有無(車や奨学金、リボ払いなど)
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クレジットカードの利用履歴や遅延歴(信用情報)
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雇用形態や勤続年数
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借入希望額と物件の価格バランス
審査結果は早ければ数日以内に通知され、通過すれば住宅購入に大きく前進できます。
しかし、落ちてしまうと「なぜ?」と不安になるもの。次に、落ちる原因を詳しく見ていきましょう。
2. 住宅ローンの事前審査に落ちる主な原因
原因①|信用情報に傷がある(金融事故)
最も多いのが信用情報に問題があるケース。いわゆる「ブラックリスト入り」です。
以下のような履歴があると、審査に不利です。
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クレジットカードやローンの支払い遅延(61日以上の延滞)
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スマホ本体の分割払いの未納
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債務整理(任意整理、自己破産など)の記録
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多数のカードローンやキャッシング利用
信用情報はCIC・JICC・全銀協などで開示可能。事前に確認しておくと安心です。
原因②|他の借入が多い/返済負担率が高い
他に借入(カーローン、教育ローン、カードローンなど)が多いと、住宅ローンの審査に影響します。
特に審査では「返済比率(年収に対する年間返済額の割合)」が重視され、35%を超えるとNGの可能性が高まります。
例:年収400万円の場合、年間返済額が140万円を超えるとアウトになるケースあり
原因③|収入・勤務形態が不安定
以下のようなケースは、金融機関に「返済能力に不安がある」と判断されがちです。
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転職して間もない(1年未満)
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自営業(特に開業3年未満)
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派遣社員・契約社員・アルバイト
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年収が少ない(200万円以下など)
特に自営業の方は、確定申告書の内容や経費の使い方によって大きく審査結果が変わるため注意が必要です。
原因④|申込内容に虚偽がある、書類不備
年収・勤務先・借入内容を誤って申告していたり、必要書類に不備や記載ミスがあると、審査自体が通りません。
故意ではなくても「内容が信用できない」と判断されてしまうため、申込書の記載は事実に基づいて正確に行うことが大切です。
原因⑤|借入希望額が高すぎる
物件価格や年収に対して借入希望額が多すぎる場合も、審査落ちの一因になります。
自己資金ゼロで、諸費用まで含めてフルローンを組もうとすると、金融機関によっては警戒されてしまいます。
3. 対策①|信用情報の開示と整理を行う
まずやるべきは信用情報の確認です。
CIC(https://www.cic.co.jp/)などで、自分の信用情報を500円(税込)でスマートフォンやパソコンから開示できます 。
【チェックポイント】
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過去5年間の延滞記録がないか
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多重債務になっていないか
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利用していないカードを多数保有していないか
※利用していないクレジットカードは解約しておくのがベターです。
4. 対策②|他の借入を減らす or まとめる
カードローンやカーローンがある場合、可能であれば完済、難しければ借り換えや一本化を検討しましょう。
また、リボ払いの残債は特に審査で嫌われやすいため、支払いを済ませておくと通過率が上がります。
5. 対策③|収入を安定させてから申し込む
転職してすぐや、開業後すぐのタイミングは避けましょう。
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転職後は最低1年勤務してから申込むのが理想
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自営業の方は3年分の確定申告書が必要
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パートやアルバイトでも、継続年数が長く、月収が安定していれば可
また、夫婦合算や親子リレーローンを検討することで、返済能力を高めることも可能です。
6. 対策④|借入希望額の見直しと資金計画の調整
「いくらまで借りられるか?」より「いくらなら無理なく返せるか?」が重要です。
【見直しポイント】
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頭金を用意して借入額を減らす
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諸費用は現金で用意する
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月々の返済額を家計支出の25%以内に収める
貯金が難しい場合は、贈与や補助金制度の活用も視野に入れましょう。
7. 対策⑤|専門家に相談して正しい準備を
家づくりの初期段階では、金融機関に直接申し込む前に、住宅会社やFPに相談するのがおすすめです。
当社・創建では、資金計画からローン事前審査のサポートまで一貫して行っています。
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年収や家族構成に応じた資金シミュレーション
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金融機関の選定アドバイス
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審査に通りやすい書類の整え方
など、お客様に寄り添ったご提案をしています。
8. まとめ|落ちたからといって諦めないことが大切
住宅ローンの事前審査に落ちると、不安になる気持ちはよくわかります。
ですが、原因を見直し、対策を行えば再チャレンジは可能です。
むしろ、家づくりにおいて大切なのは、「安心して返せる家計設計」です。無理なローンを組まず、堅実に理想の住まいを手に入れましょう。
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創建では、大分市・別府市を中心に、家づくりに関わる資金計画や住宅ローンのご相談を無料で承っています。
「ローンが不安で…」という方こそ、ぜひ一度お気軽にご相談ください