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建ぺい率・容積率とは?実例でわかる!家づくりで後悔しないための基礎知識

2025.06.08

家づくりにおいて「理想の間取りを叶えられるかどうか」は、土地の条件でほとんど決まります。その中でも見逃せないのが「建ぺい率」と「容積率」。

初めて聞くと難しく感じるかもしれませんが、これを理解しているかどうかで、間取りの自由度・部屋数・平屋か2階建てか…すべてが変わってきます。

この記事では、実例をまじえて、建ぺい率・容積率を「生活目線」で理解できるよう徹底解説します。

これから家づくりを考える方、必見です。


1. 建ぺい率とは?「どこまで家を広げていいか」の上限ライン

建ぺい率とは、敷地のうち、建物を建てていい割合のこと。

もっと簡単にいうと「この土地に建てられる1階の大きさはここまでですよ」というルールです。

■ 実際の例で見てみましょう

敷地:100㎡(約30.2坪)

建ぺい率:60%

→ 建てられる建物の1階面積は 最大60㎡(約18.1坪)まで。

つまり、敷地が大きくても、上限を超える家は建てられないということ。


■ なぜ建ぺい率の制限があるの?

これは「防災・日当たり・風通し」など、街全体の安全性や快適さを守るためです。

たとえば、ぎっしり家が並びすぎると火事が広がりやすくなったり、隣の家に光が入らなくなったりしますよね。


2. 容積率とは?「延べ床面積の上限」を決めるルール

容積率とは、敷地に対してどこまで建物の延べ床面積(すべての階の合計)を作っていいかの指標です。

■ 実例でイメージ

敷地:100㎡

容積率:200%

→ 延べ床面積は 最大200㎡までOK。

つまり2階建て(100㎡×2)や、3階建て(66㎡×3)も可能ということ。


■ 「平屋が建てられるか」はこの2つの数字で決まる!

【例】土地:50坪(165㎡)、建ぺい率50%、容積率100%

→ 建ぺい率から逆算:1階は最大82.5㎡(約25坪)

→ 容積率から逆算:合計延床面積は最大165㎡(約50坪)

✅つまり、25坪の平屋なら建てられるが、それ以上は無理

✅40坪の家を建てたければ、2階建て必須

このように、「平屋にしたいけど土地が小さい」=難しいかもという判断がすぐにできるのが、建ぺい率・容積率の知識です。


3. 建ぺい率・容積率によって家の暮らし方も変わる!

▶ 平屋 vs 2階建て、どちらが現実的?

土地価格の高い市街地(例:大分市中心部)では、建ぺい率50%、容積率100%のエリアが多く、平屋を建てるのはハードルが高いです。

逆に、別府市の郊外や山手エリアでは、建ぺい率60〜70%、容積率200%の場所もあり、ゆとりある平屋+庭付きのプランがしやすい傾向に。


▶ 子ども部屋が取れない?間取り制限の落とし穴

「リビングは20畳がいい」「夫婦の寝室と子ども部屋を3部屋」など要望が多いほど、建てられる床面積が足りないと実現できません。

☑ 間取りで妥協したくない

☑ 土地が狭いけど家族は多い

という方は、土地の制限をしっかり計算してからでないと、設計がスタートできないことも


4. 緩和制度・裏技的なテクニックも

建ぺい率・容積率には緩和措置があるケースもあります。

✅ 角地の緩和

→ 建ぺい率が10%上乗せされる場合あり(たとえば60%→70%)

✅ 地下室やロフトの活用

→ 高さや用途の条件を満たすと、容積率にカウントされないことも

✅ インナーガレージ

→ 使い方や高さ次第で、建ぺい率に含めなくて済む場合あり

こうした裏技的なテクニックは、設計士や工務店の知識量・提案力によって差が出るポイントです。


5. 大分・別府エリアでよくある建ぺい率・容積率のパターン

エリアごとに少し例を挙げてみましょう。

エリア名 建ぺい率 容積率 傾向
大分市中心部 60% 200% 狭小地・2階建てが主流
大在・坂ノ市 50% 100% 自然多く落ち着いた住宅街、平屋はやや不利
明野・鶴崎 60% 200% 均衡が取れており家づくりの自由度が高い
別府市の高台エリア 70% 200% 庭付き平屋+広い外構も可能

エリアによっては、建ぺい率と容積率だけで「間取りの選択肢の広さ」が決まるといっても過言ではありません。


6. 建築家・工務店が活用する「プロの見方」

創建では、土地を調査する際に以下のような情報をワンセットで確認します:

これらの要素をもとに「この土地で、理想の住まいがどこまで実現できるか」を立体的に検討。

たとえば、「平屋は厳しいけど、階段を緩やかにした2階建てなら将来も安心」など、ライフスタイルに寄り添った提案ができるのがプロの強みです。


まとめ|数字を理解すれば、土地選びも家づくりも変わる

建ぺい率・容積率は、ただの「土地の制限」ではなく、暮らし方そのものを決める大切な基準です。

これらは、土地価格や立地だけでなく、「数字」が握っています。

土地を見たときに、「ここは建ぺい率が50%だから…」とピンとくるようになれば、家づくりの精度はグンと高まりますよ。

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