土地購入時にかかる費用まとめ|手数料・税金・登記など諸費用のリアル

「土地を買うって、いくら用意すればいいの?」
家づくりをスタートする際、多くの方が最初に抱える疑問です。
土地代金のことは調べても、登記費用や税金、仲介手数料など“目に見えにくいお金”については意外と知られていません。
今回は、土地購入に必要な諸費用を徹底解説します。
■ 土地購入にかかる費用の全体像|価格以外に何がある?
土地を買うときに必要なのは「土地代金」だけではありません。
実際には以下のような費用がかかります:
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不動産仲介手数料
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登記費用(登録免許税+司法書士報酬)
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印紙税
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固定資産税・都市計画税の清算金
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土地調査・測量費
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住宅ローン関係費用(借入時)
一般的に、土地価格の6~10%前後がこれらの諸費用としてかかると考えられます。
■ 仲介手数料|不動産会社への支払い
土地を不動産会社を通じて購入する場合、売買契約の成立に対して「仲介手数料」がかかります。
▽ 計算方法(上限額)
売買価格 × 3% + 6万円(+消費税)
たとえば、1,200万円の土地を購入する場合は、
1,200万円 × 3% + 6万円 = 42万円(+消費税)
→ 合計46.2万円程度が必要になります。
契約締結時と決済時に分けて支払うのが一般的です。
■ 登記費用|名義変更には税金と報酬が必要
土地の所有者を自分に変更する手続き「所有権移転登記」には、以下の費用がかかります。
▽ 1. 登録免許税(税金)
国に支払う税金で、基本的には固定資産評価額の2.0%です。
たとえば、固定資産評価額が800万円なら、
800万円 × 2.0% = 16万円 が必要になります。
※売買価格ではなく、市町村が決定する「固定資産評価額」が基準です。
▽ 2. 司法書士報酬
登記手続きを司法書士に依頼する場合の報酬で、5~10万円程度が相場です。
詳細な内訳は事務所により異なりますが、見積もりを取って確認しておきましょう。
■ 印紙税|契約書に貼る「収入印紙」
不動産売買契約書には、印紙税法に基づく収入印紙の貼付が義務づけられています。
契約金額 | 印紙税額 |
---|---|
500万円超~1,000万円以下 | 1万円 |
1,000万円超~5,000万円以下 | 2万円 |
この印紙は契約書に貼られ、通常は買主が負担します。
電子契約であれば印紙が不要になるケースもあります。
■ 固定資産税・都市計画税の清算金
不動産の所有者には、毎年1月1日時点で固定資産税・都市計画税が課されます。
売買の途中で所有者が変わる場合、日割りで税金を清算するのが慣例です。
例:6月1日に引き渡し → 年間12万円の税額なら、買主は6万円を負担します。
この費用は「清算金」として決済時に一括で支払います。
■ 測量・地盤などの調査費用(必要な場合)
以下のような費用が発生する場合もあります。
▽ 境界測量・確定測量
売主側が境界を明確にしていない場合、測量士へ依頼する費用(10万~30万円)が必要です。
▽ 地盤調査費
建築予定の敷地では、地盤の強度を調査する必要があります。
これは建物請負契約時に建築会社が実施し、建物費用に含まれることが多いですが、事前調査が必要な場合は3万~5万円程度を見込んでおきましょう。
■ ローン関連の諸費用(住宅ローンを組む場合)
土地代を住宅ローンで支払う場合、金融機関への各種費用が必要です。
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事務手数料:定額(例:33,000円)または融資額の2.2%など
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保証料:数十万円(金融機関により異なる)
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団信保険料:金利込みで支払いに含まれる場合が多い
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火災・地震保険:建物と同時契約が基本、土地単独では必要なし
これらはローン金額やプランによって大きく異なるため、事前に詳細な見積もりを取得しましょう。
■ FPからのアドバイス|自己資金と諸費用の準備がカギ
土地購入では、住宅ローンでまかなえる金額と、現金での諸費用負担をきちんと分けて考える必要があります。
自己資金が不足していると、「せっかくいい土地が見つかったのに購入を断念…」ということにもなりかねません。
理想的には、土地価格+諸費用+建物費用をトータルで試算したうえで、月々の返済可能額を確認し、家計に無理のない計画を立てることが重要です。
土地を購入するというのは、「家づくりのスタートライン」。
慌てて決断するのではなく、事前に資金計画を立てておくことで、安心して夢のマイホームづくりに進むことができます。
■ まとめ|土地購入時にかかる費用チェックリスト
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不動産仲介手数料(最大3%+6万円+税)
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登記費用(登録免許税・司法書士報酬)
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印紙税(契約書により1~2万円程度)
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固定資産税・都市計画税の清算金
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測量費用・地盤調査費(必要時)
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ローン関連費用(保証料・保険料など)
目安として、土地価格の6~10%を自己資金として用意しておくと安心です。
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