「リビング階段」は本当におすすめ?後悔しないためのメリット・デメリットと設計のポイント

家づくりを考えるとき、間取りはもちろん、階段の位置についても悩まれる方が多いのではないでしょうか。
最近では、おしゃれな住宅や注文住宅で「リビング階段」を採用するご家庭が増えています。
しかしその一方で、「リビング階段って実際どうなの?」「住んでから後悔しない?」という声も多く聞かれます。
今回は、数多くの住まいを設計してきた立場から、リビング階段のメリット・デメリット、さらに後悔しないための設計のコツまで、たっぷりと詳しく解説します。
そもそも「リビング階段」とは?
リビング階段とは、文字通りリビング空間の中に階段を配置する間取りのことです。
従来の日本の住宅では、玄関ホールや廊下に階段を設けるスタイルが主流でしたが、近年はリビングに階段を設けることで「家族のつながり」「開放感」「デザイン性」を高める間取りが注目されています。
特に、若い世代のご家庭や子育て世帯に人気があり、注文住宅やデザイン住宅では定番のスタイルになりつつあります。
リビング階段のメリット5選
1. 家族の顔が見える「自然なコミュニケーション」
リビング階段の一番の魅力は、家族がリビングを必ず通ることで「自然と顔を合わせる機会が増える」ことです。
思春期になると自室にこもりがちな子どもたちでも、必ずリビングを通ることで声をかけやすくなり、家族のつながりが生まれます。
最近のコロナ禍で「家族時間」を大切にするご家庭が増えたこともあり、このスタイルはますます支持されています。
2. 空間が広く、明るく見える
階段がリビングの一部になることで、視線が縦にも横にも抜け、空間を広く感じさせることができます。
吹き抜けと組み合わせれば、さらに開放感が生まれ、明るく気持ちの良いリビングが実現します。
実際、SOKENのお客様の中でも「狭い敷地でも広く感じる」「来客から『開放的で素敵』と褒められる」という声が多く寄せられています。
3. 動線がシンプルで、暮らしやすい
リビングを通る動線は、家事や生活の効率も高めます。
例えば、キッチンから2階に洗濯物を持って行く時も、スムーズな動線が確保できるので、日々の暮らしがラクになります。
また、リビング階段は「省スペース設計」にもつながり、無駄な廊下をなくして居住スペースを広くすることが可能です。
4. デザイン性が高く、おしゃれな家になる
リビング階段は、住宅のデザインにこだわりたい方にもおすすめです。
アイアン階段やスケルトン階段、木製のオープン階段など、素材やデザインの選択肢が豊富で、インテリアの一部として魅せることができます。
階段下スペースも収納やワークスペース、ペットスペースとして活用することで、より個性的な住まいづくりができます。
5. 子育てや老後にも配慮できる柔軟性
小さな子どもがいる場合、リビング階段なら目が届きやすく安心です。
また、万が一将来的に階段が不要になった場合でも、リビング内なら手すりや昇降機の設置もしやすい点もポイントです。
リビング階段のデメリット5選
一方、リビング階段にはいくつかの「落とし穴」もあります。しっかり理解して、後悔しない家づくりを目指しましょう。
1. 冷暖房効率が落ちるリスク
リビング階段は空間が上下につながるため、冷暖房の効率が悪くなりがちです。
特に吹き抜けとセットにすると、冬は暖かい空気が2階に上がり、夏は冷気が2階に届かず「エアコンが効かない!」という声が。
【対策】
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高断熱・高気密住宅にする(断熱等級5、C値0.6以下)
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シーリングファンの設置
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熱交換型の24時間換気システム
SOKENでは、これらを標準仕様でご提案し、快適なリビング階段のある暮らしを実現しています。
2. 音やにおいの広がり
リビングの音やキッチンのにおいが2階に伝わりやすく、生活のプライバシーが気になるケースも。
【対策】
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吹き抜けや階段に引き戸を設ける
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キッチンの換気性能を高める
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サーキュレーターや空気清浄機を併用する
3. 来客時のプライバシーが気になる
2階へ上がるために必ずリビングを通るため、来客時に少し気まずさを感じることもあります。
【対策】
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来客用と家族用の動線を分ける
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階段付近に目隠し壁や収納を設置する
4. 階段下スペースの活用が難しい場合も
おしゃれな階段ほど、階段下スペースがデッドスペースになりがちです。
収納やワークスペースに有効活用できるよう、設計段階でしっかり検討しましょう。
5. 将来のバリアフリー性
リビング階段はおしゃれで機能的ですが、将来的に階段の昇降が難しくなる可能性もあります。
間取りを可変性のある設計にすることが大切です。
建築家が提案する「後悔しないリビング階段」の作り方
成功するリビング階段には「5つのポイント」があります。
✅ 高性能住宅で快適性をキープ
断熱・気密・換気の性能は妥協せず、最新技術を活用。
✅ 吹き抜けとのバランス設計
空間の広がりと冷暖房効率のバランスを取る。
✅ 階段デザインにこだわる
アイアン・木・ガラスなど、デザイン性をアップ。
✅ 動線設計を最優先
家事ラク動線、帰宅動線、家族動線を考え抜く。
✅ 将来のライフステージも見据える
子育て世代→夫婦二人→老後まで変化に対応できる間取り。
実際のお客様の声
実際にSOKENでリビング階段の家を建てられたお客様からは、こんなお声をいただいています。
「リビングで必ず顔を合わせるので、子どもとの距離が近くなった」
「コンパクトな家でも広く見える!」
「友人に『おしゃれ!』と褒められる」
「夏も冬も快適!性能って大事ですね」
こうした声が、私たち建築家の原動力になっています。
まとめ|リビング階段は「性能×デザイン×暮らし方」で選ぶ
リビング階段は、家族とのつながりを深め、おしゃれな空間を実現できる一方、冷暖房効率やプライバシーといった課題もあります。
大切なのは、「そのご家族にとって本当に必要か」を見極め、住宅性能や設計でカバーすることです。
SOKENでは、こうした一人ひとりの暮らしに合わせた家づくりをご提案しています。
ぜひ、完成見学会で実際のリビング階段のある家をご体感ください!
SOKENでは2棟完成見学会を6月22日(日)-7月27日(日)に開催いたします。
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