「金利上昇リスク」って何?変動金利の魅力と備え方

はじめに|“金利上昇”が話題だけど、本当に怖いの?
2025年現在、住宅ローンの金利に関する話題が増えています。
特に「金利上昇リスク」という言葉を見聞きして、これから家づくりを考えている方にとっては不安材料の一つかもしれません。
とはいえ、正しく理解し、しっかり備えれば怖くありません。
実は、変動金利は今でも住宅ローンの主流で、メリットも多く、私たちSOKENでも自信を持っておすすめしています。
この記事では、金利の動向を踏まえながら、「金利上昇リスクとは?」「変動金利の魅力」「リスクへの備え方」まで、家づくりの初心者にもわかりやすく解説します。
金利上昇リスクとは?わかりやすく解説
住宅ローンでいう「金利上昇リスク」とは、将来的に金利が上がることで、月々の返済額や総返済額が増える可能性があることです。
住宅ローンには以下の3タイプがあります。
金利タイプ | 特徴 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
変動金利型 | 金利が半年ごとに見直される | 金利が低く、月々の返済額が抑えられる | 将来金利が上がると返済額も増える可能性 |
固定金利型 | 借入時の金利が返済終了まで固定 | 将来の金利上昇の影響を受けない | 当初金利が高く、返済総額も高くなりやすい |
固定期間選択型 | 3~10年など一定期間は固定 | 初期の安定性と将来の柔軟性 | 固定期間終了後に金利が上昇する可能性 |
なかでも「変動金利型」は、2025年現在も多くの方に選ばれています。
2025年の金利動向|本当に上がっているの?
2024年~2025年にかけて、日銀は17年ぶりにマイナス金利を解除し、2度の利上げを実施しました。
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2024年3月:マイナス金利解除(政策金利 0.0%→0.1%)
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2025年1月:政策金利 0.1%→0.5%に上昇
これは確かに大きな動きですが、注意すべきなのは「変動金利にすぐ影響が出るわけではない」ということ。
実際、2025年7月現在、大手都市銀行の住宅ローン変動金利は 0.3〜0.5%台で推移しています。
これは、銀行が独自に決定する「優遇金利」によって、政策金利の上昇を吸収しているためです。
変動金利の魅力|あらためて見直される理由
① 圧倒的な低金利
たとえば同じ借入額3,000万円・返済期間35年で比較すると…
金利 | 月々返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
変動金利 0.5% | 約77,000円 | 約3,250万円 |
固定金利 1.5% | 約89,000円 | 約3,738万円 |
→ 月々12,000円も軽く、総返済では約500万円の差が出るケースも。
② 金利上昇はすぐには反映されない「ルール」がある
変動金利型には「5年ルール」「125%ルール」という仕組みがあります。
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5年ルール:金利が上がっても、返済額は5年間変わらない
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125%ルール:5年後に上がっても、月々の返済額は「前回の1.25倍」までしか上がらない
つまり、仮に金利が上昇しても、いきなり家計を圧迫するような事態にはなりにくいのです。
③ 将来繰上げ返済や借換えの柔軟性が高い
変動金利はローン控除との相性もよく、将来ライフスタイルに合わせて柔軟に対応できます。
収入が増えたら繰上げ返済もOK。金利が本格的に上昇してきたら、固定金利型へ乗換えることも可能です。
じゃあ、金利上昇リスクは心配ないの?
リスクがゼロではありません。
日銀は今後も追加利上げを示唆しており、数年かけて金利が1~2%上昇する可能性はあると見られています。
例えば、以下のような変化が起きるかもしれません。
|金利上昇シミュレーション(借入3,000万円・35年)|
金利 | 月々返済 | 総返済額 |
---|---|---|
0.5% | 約77,000円 | 約3,250万円 |
1.5% | 約89,000円 | 約3,738万円 |
2.5% | 約104,000円 | 約4,382万円 |
→ 金利が2%上がると、月々約27,000円、総額で1,100万円以上増えることも。
だからこそ、「金利が上がったら困る」と思って終わりにするのではなく、事前の準備・シミュレーションがカギです。
変動金利を選ぶなら“備えて活かす”のが正解!
私たちSOKENでは、変動金利を選ばれるお客様には、以下のポイントをアドバイスしています。
◎ 1. 返済額シミュレーションをしておく
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金利が1%、2%上昇した場合の月々の返済額・生活への影響を事前に確認。
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家計の余白を作るため、無理のない返済計画を立てましょう。
◎ 2. 繰上げ返済のタイミングを決めておく
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例えば「10年後に100万円繰上げる」と決めておくだけで、返済期間の短縮や利息の削減効果が生まれます。
◎ 3. 資金に余裕がある人は頭金を多めに入れる
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借入額が少なければ、金利上昇の影響も小さくなります。
◎ 4. 将来借換えや金利タイプの変更も視野に入れておく
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今後固定金利が下がった場合や、収入が増えた場合に乗換える選択肢も。
まとめ|変動金利は“リスク”ではなく、“戦略”で選ぶもの
✔ 金利は今後も緩やかに上昇すると予想されています
✔ ただし、変動金利には“今しか使えない低金利”という圧倒的なメリットがあります
✔ 大切なのは、「選び方」よりも「備え方」
私たちSOKENでは、金利タイプの選択にあたって、お客様のライフプラン・ご希望を丁寧にヒアリングし、無理のない返済計画をご提案しています。
迷ったら、ぜひ一度ご相談ください。数字や将来設計を一緒にシミュレーションしながら、“安心できる家づくり”をサポートいたします。
SOKENでは完成見学会を6月22日(日)-7月21日(月)に開催いたします。
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