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返済計画でよくあるミスと失敗しない方法

2025.07.30

住宅ローンの返済計画は、人生における大きな分岐点です。

「いくら借りられるか」よりも「どう返していくか」が家計を大きく左右します。

実際、「月々返せるから大丈夫」と思っていた方が、後になって後悔するケースは少なくありません。

本記事では、そんな「よくあるミス」と「失敗しないための考え方」を解説します。

家を建てるという大きな夢を、「安心」という形で実現させるために、ぜひお読みください。


1|完済年齢を考えない返済計画は“将来の不安”を招く

現在、住宅ローンの返済期間は、一般的に最長35年ですが、一部の金融機関では最長50年ローンまで選べるようになっています。

たとえば、30歳で50年ローンを組んだ場合、完済はなんと80歳。

このような長期ローンが可能になったことで、「月々の支払いが軽くなって助かる」と安易に選んでしまうケースもありますが、それは老後の家計リスクを先送りしているに過ぎません。

定年を迎える65歳以降に住宅ローンが残っていると…

✔ 年金から住宅ローンを支払うことになる

✔ 教育費・介護費用と返済が重なる

✔ 病気や収入減に備える貯蓄が難しくなる

✔ 退職金をローン返済に充てざるを得ない

…といった形で、老後破産に近づく危険性が高まります。

人生100年時代とはいえ、「住宅ローンを完済していること」は安心して老後を迎えるための大前提

「月々の支払額の軽さ」だけで返済期間を選ぶのではなく、完済年齢を何歳にするか?を軸に考えることが大切です。


2|返済計画でよくあるミスとそのリスク

ミス①:返済期間を“とりあえず最長で”設定してしまう

50年ローンという選択肢も出てきた今、

「月々の支払いを抑えたいから最長にしよう」と考える方が増えています。

確かに、毎月の返済額は抑えられ、借入可能額も増えるかもしれません。

しかしその“ゆとり”の代償は、老後も住宅ローンに縛られる未来です。

実際、60代・70代になっても住宅ローンが残っている方の中には、

など、生活の自由度が大きく下がったと感じている方も少なくありません。

また、年金生活に入り収入が減ったにも関わらず、

返済が続いていると、貯金を取り崩すしかない状況にもなり得ます。

長期ローンは、若いうちに柔軟な返済プランを立てるには便利な制度です。

しかし、「借りられるから」と最長期間を設定してしまうと、

未来の家計の圧迫要因となることを忘れてはいけません。

【ポイント】「返済期間は長ければ安心」ではなく、「完済年齢を早めることが将来の安心につながる」と認識しましょう。

65歳までの完済を目標に、逆算して借入期間を決めるのが賢い選択です。

このように、50年ローンが可能な時代になったからこそ、より一層「完済年齢の管理」が重要になっています。

「いつまでに返すか」を決めずに借入期間だけを延ばすのではなく、「将来どう暮らしたいか」を基準に返済計画を立てることが、真の安心につながるのです。


ミス②:頭金を貯めることにこだわりすぎて購入を先延ばしにする

「頭金をしっかり貯めてから買うべき」という考え方は間違いではありません。

しかし、過度にこだわってしまうと、時間の経過によるマイナス効果の方が大きくなることもあります。

たとえば今の家賃を数年払い続ける間に住宅価格が上昇し、思ったより頭金の効果が薄れることも。

さらに、借入時期が遅れると完済年齢もどんどん後ろにズレていくという事実があります。

また、現在は住宅ローン減税や各種補助金(子育てエコホーム支援事業など)を活用できるチャンスの多い時期です。

こうした制度は期間限定であるため、「早めに動いた方がトータルで得になる」ケースも増えています。

【ポイント】「頭金を貯める=安心」ではなく、「早く借りて早く返す」ことが結果的に安心につながります。


ミス③:ボーナス返済に頼りすぎる

ボーナス返済を設定すると月々の返済額を減らせますが、将来的な収入の見通しに依存した危険な選択でもあります。

というリスクを想定できていないまま設定してしまうと、将来思わぬ圧迫を招きます。

【ポイント】ボーナス返済は“オプション”程度にとどめ、基本は月々の返済で完結する計画を。


ミス④:年収に見合わない借入額の設定

住宅ローン審査が通ったからといって、「借りられる額=返せる額」ではありません。

とくに共働き世帯の場合、現在の合算年収で借入可能額が大きくなりがちですが、将来的にどちらかが時短勤務や退職、育児・介護などで収入が減る可能性もあります。

【ポイント】“いまの年収”ではなく、“将来の支出・生活水準”を見据えて、借入額を設定しましょう。


3|失敗しないための資金計画5つのステップ

ここまでを踏まえて、返済計画で失敗しないためのステップを具体的にご紹介します。


ステップ①:完済年齢を決める(ゴール設定)

まず、「いつまでに完済するか」を決めましょう。

おすすめは65歳以下。

これを最初に決めることで、逆算して


ステップ②:ライフプランを見える化する

家を買ってからも、教育資金、車の買い替え、旅行、介護費用…さまざまな出費が待っています。

ファイナンシャルプランナーとともに、ライフイベントと費用の一覧を作り、将来の家計の流れを把握しましょう。

「教育費がかかる時期にローンが重なる」

「老後の資金を圧迫してしまう」

といった事態を防げます。


ステップ③:ライフスタイルに合わせた返済プランを組む

たとえば以下のような工夫で、無理のない中で完済年齢を早められます。


ステップ④:余裕がある時期に“繰上げ返済”を計画

例えば、教育費がまだかからない子どもが小さいうちや、共働き収入があるうちは繰上げ返済のチャンス。

金利の高い時期なら特に効果が大きいため、計画的に元本を早めに減らすことが、完済年齢の前倒しにつながります。


ステップ⑤:住宅ローン選びも“完済年齢”目線で

弊社が推奨している変動金利タイプも、低金利の今だからこそ早期返済を実現しやすい選択肢です。

ただし金利上昇リスクを理解し、繰上げ返済の余力を持っておくことが前提です。


4|SOKENの家づくりは、人生設計まで見据えたサポートが強みです

私たちSOKENでは、家そのものの提案だけでなく、

その家で「どんな人生を歩むか」までを一緒に考える家づくりを大切にしています。

「月々いくらなら払えるか」ではなく、

「将来にわたって無理なく続けられるか」

「完済した後の暮らしまで想像できるか」

そんな視点から、お客様一人ひとりに合った資金計画をサポートしています。

住宅ローンアドバイザーや提携FPによる無料相談も可能ですので、

家づくりを具体的に進める前に、まずは資金面からお気軽にご相談ください。


まとめ|返済計画の本当の成功は「老後の安心」にある

家づくりの成功は、「いい家が建った瞬間」ではありません。

住宅ローンを無理なく返済し、将来の人生設計に支障をきたさないこと。

これこそが本当の“成功”です。

完済年齢を意識した計画は、老後の不安を減らし、人生の選択肢を広げてくれます。

今、返済計画を見直すことが、10年後、20年後の安心につながる。

ぜひこの機会に、未来から逆算した資金計画を始めてみてください。

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