実家の空き家をどうする？二拠点生活で解決

2025.09.25

日本が直面する「空き家時代」

日本の社会問題のひとつとして、今や避けて通れないのが空き家問題です。

総務省の住宅・土地統計調査によれば、全国の空き家数は約850万戸を超え、住宅全体の13％以上を占めています。これはおよそ7〜8軒に1軒が空き家である計算になり、世界的に見ても異常な水準です。

この背景には、人口減少と少子高齢化、都市部への人口集中といった構造的な課題があります。地方では若い世代が都市部に移住し、親世代が亡くなった後に実家が空き家として残されるケースが急増しています。

空き家は放置されると、

といった問題を引き起こし、地域にとって“負の遺産”となってしまいます。

しかし、空き家を“ただの問題”としてとらえるのではなく、“暮らしを豊かにする資源”として再活用できればどうでしょうか？その鍵となるのが二拠点生活です。

ここ数年で「二拠点生活」や「デュアルライフ」という言葉をよく耳にするようになりました。これは、都市と地方、平日と週末といった2つの拠点を行き来しながら生活する新しいライフスタイルを指します。

特にコロナ禍以降、リモートワークや在宅勤務が普及したことで、都市に縛られない働き方が可能になりました。

このように、二拠点生活は現代の多様な暮らしにマッチした形として注目されています。

また、空き家を活用した二拠点生活は、地域の活性化にもつながるのが大きな魅力です。空き家が適切に使われれば、防犯・防災リスクが減り、地域住民との交流も生まれます。地域経済にもプラス効果を与えるでしょう。

空き家は「ただ眠らせておく家」ではなく、工夫次第で暮らしに役立つ拠点に変えることができます。例えば——

週末の別荘・リフレッシュ拠点

　実家や地方の空き家を簡単にリフォームして、週末や連休に家族で集まる“プチ別荘”として利用。移動費をかけずに旅行気分を楽しめます。
ワーケーション拠点

　インターネット環境を整えれば、自然に囲まれた空き家がそのまま「第二の仕事場」に。都市の喧騒を離れ、集中して仕事や勉強をする場として使えます。
貸し出し（民泊・短期賃貸）

　使わない期間は民泊やマンスリー賃貸として貸し出せば、維持費の一部を回収できます。空き家を資産として生かす方法のひとつです。
趣味や副業の拠点

　畑や庭がある空き家なら、家庭菜園やガーデニングに。DIY好きなら作業場やアトリエとしても活用できます。最近では「小さなカフェ」や「雑貨の工房」として空き家を活かす例も増えています。
親世代・子世代との“実家シェア”

　完全に二世帯住宅にするのではなく、親世代と子世代で「近居」として空き家を上手に活用。介護や子育ての助け合いにもつながります。

とはいえ、空き家を活用して二拠点生活を実現するにはいくつかの課題もあります。

こうした課題を解決しなければ、二拠点生活を前向きに続けることは難しくなります。

ここで重要になるのが空き家管理サービスです。

定期的な換気・通水、外回りの雑草処理、建物の点検を行うことで、家の劣化を防ぎ、快適に使い続けられる状態を保つことができます。

空き家管理をしっかり行っていれば、久しぶりに訪れた際にも安心してすぐに生活を始められます。

また、空き家を“将来リフォームして住む家”として維持していくためにも、管理は欠かせません。

私たち株式会社創建では、注文住宅やリフォームだけでなく、空き家の管理サービスも行っています。

こうしたサービスを通じて、お客様の大切な住まいを守り続けています。

「まだ住む予定はないけれど、将来のために残しておきたい」

「二拠点生活で時々使うので、安心して管理してほしい」

そんなご要望に寄り添い、安心できるサポートを提供します。

空き家問題は「ネガティブな社会課題」として語られることが多いですが、視点を変えれば“暮らしの選択肢を広げるチャンス”でもあります。

つまり、空き家は「リスク」から「可能性」へと変わるのです。

「空き家問題＝困りごと」ではなく、「空き家＝暮らしを豊かにする資源」。

この発想の転換が、これからの住まい方を変えていきます。

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