住宅ローン50年返済は損?メリット・デメリットと安心の返済法を徹底解説
──「長く借りる=安心」という新しい選択
「最近、50年返済の住宅ローンがあるって聞いたけど、実際どうなの?」
そんな声を耳にすることが増えました。
これまでは「35年返済」が一般的でしたが、今は働く期間も長く、人生100年時代。
返済期間の選択肢も広がり、50年返済というプランが現実的になっています。
今回は、創建のFP(ファイナンシャルプランナー)の視点から、
フラット50(金利1.89%)をもとに、
50年返済のメリット・注意点をわかりやすく解説し、
どんな選択でも“安心して家づくりを進める方法”をお伝えします。
1. 50年返済ローンとは?

50年返済ローンは、名前の通り最長50年で返済する住宅ローンのこと。
返済期間が長いぶん、月々の支払いを大きく抑えられるのが特徴です。
たとえば 4,500万円を借りた場合(固定金利1.89%・元利均等返済・ボーナス月15万円)──
✅ ざっくり比較すると…
35年ローン
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月々の返済:約 137,000円
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ボーナス返済(年2回):各15万円
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総支払額:約 5,783万円
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利息合計:約 1,283万円
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35歳で借入 → 完済70歳
50年ローン(フラット50/金利1.89%)
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月々の返済:約 106,000円
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ボーナス返済(年2回):各15万円
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総支払額:約 6,419万円
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利息合計:約 1,919万円
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35歳で借入 → 完済80歳
👉 毎月約3.1万円のゆとりが生まれる一方、
利息の総額は約636万円多くなるというイメージです。
2. 50年返済のメリット

💡① 毎月の支払いがラクに
返済期間を延ばすことで、家計にゆとりが生まれます。
教育費、車の買い替え、旅行など出費が重なる時期でも、
「家計を圧迫せずにマイホームを持てる」という安心感があります。
さらに、最近は繰上げ返済や途中完済も柔軟に対応できる金融機関が多く、
“今は余裕を持って、後で短く返す”という方法も可能です。
💡② 若いうちに家を持てる
「家賃がもったいないけど、頭金が足りない…」
そんな方でも、50年ローンなら月々の負担を抑えて早く家を持てるチャンスに。
賃貸の家賃を払い続けるより、自分の資産を積み上げていく安心感が得られます。
家族との時間を早くからマイホームで過ごせるのも大きな魅力です。
💡③ インフレ・金利上昇への備えになる
フラット50は「長期固定金利型ローン」。
金利は毎月決定され、11月時点では年1.89%。
長期間固定で借りることで、今後金利が上昇しても支払額はそのまま。
物価や金利が上がる時代に、家計を守る安定した選択ができます。
3. 注意しておきたいポイント

⚠① 総支払額は増える
返済期間が長くなる分、支払う利息の総額は増えます。
しかし、それは「今の生活を守る安心」とのトレードオフです。
数字で見ると──
💰 35年返済:利息 約1,283万円
💰 50年返済:利息 約1,919万円
➡ 差額 約 636万円(※4,500万円借入・金利1.89%・ボーナス返済15万円想定)
つまり、「月々3.1万円の余裕」と引き換えに、
約630万円の“安心コスト”を買うという考え方もできます。
この“余裕”をどう活かすかが、家計設計の大きなポイントです。
🔸余裕資金の活かし方
1. 教育費・生活費のピークを安心して乗り越える
→ 月3.1万円の余力で塾代・車検・旅行をカバー。
家計に無理なく、延滞やローン破綻リスクを回避できます。
2. 繰上げ返済で期間短縮
→ 毎年40万円ずつ繰上げ返済すれば、実質40年台の短縮も可能。
ライフイベントに合わせて自由に調整できます。
3. 投資や積立で資産形成
→ 差額3.1万円を年3%で20年積み立てると、約1,000万円に成長する可能性も。
教育資金・老後資金・繰上げ返済資金に活かせます。
※投資にはリスクが伴います。FPと一緒に検討を。
⚠② 退職後の返済も見越した計画を
50年ローンでは完済年齢が80歳になります。
ただし、「長く借りる=悪い」ではありません。
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退職金や年金で一部繰上げ返済
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老後の収支を見える化して、無理のない返済設計
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定年後も再雇用・副業・年金受給を考慮した現実的なプランニング
こうした準備ができれば、80歳完済でも十分現実的です。
⚠③ 団体信用生命保険(団信)の確認
ローン期間が長いほど、団信の保障も重要になります。
金利・特約・保障内容を確認しましょう。
特におすすめなのは
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三大疾病保障付き団信
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就業不能時返済保証付き団信
長期返済の“もしも”に備えることで、家族の安心がぐっと高まります。
4. 「長く借りる」は“悪いこと”ではない

50年返済は「リスク」ではなく、“選択肢のひとつ”。
重要なのは、返済期間ではなく、「どう返していくか」です。
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今をゆとりある暮らしにしたい
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教育・老後・貯蓄のバランスをとりたい
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将来、繰上げ返済や投資も考えたい
どの選び方も正解です。
大切なのは、“自分たちの人生に合った返済スタイル”を見つけること。
5. 創建のFPが寄り添ってサポートします

住宅ローンは“借りる額”よりも“どう返すか”が大事です。
創建では、お客様一人ひとりのライフプランを丁寧にヒアリングし、
将来まで安心できる資金計画を一緒に考えています。
創建のFPサポート内容
💰 ライフプラン+住宅ローンを同時に設計
教育・老後・車・保険・NISAまで、キャッシュフロー表で“見える化”。
📊 複数の返済パターンを比較
35年・50年・繰上げ・投資併用などをグラフで比較して、最適な組み合わせを提案。
🛡 団信や特約の“もしも”も一緒に設計
病気・ケガ・万一のときも安心できる保障をセットで検討。
FPからのメッセージ
住宅ローンは“長いお付き合い”。
だからこそ、長く借りること=悪いことではありません。
「無理なく、安心して、幸せに暮らす」ための仕組みを、
一緒に考えるのが私たちFPの役割です。35年でも50年でも、どちらも正解。
大切なのは“あなたの人生に合っているかどうか”。
不安なことは、いつでもご相談ください。
創建で叶える“安心の資金計画”
💬「どれくらいの予算で家が建てられる?」
💬「50年返済にしたら老後は大丈夫?」
そんな疑問も、グラフとシミュレーションで“見える安心”に。
FPと一緒に、あなたにぴったりの家づくりを始めませんか?