【火災に強い家づくり】家族を守るために知っておきたい“住宅性能”のお話
家づくりの相談の中で、
「火事に強い家ってありますか?」
という質問をいただくことがあります。
普段の生活の中ではあまり意識しにくいテーマですが、
火災対策は“もしもの時に家族の命を守る”ための、とても大切な性能のひとつ。
住宅の性能は地震や台風だけで語られがちですが、
火災に対して「どんな家が強いのか?」を知っておくことで、
家づくりに安心感がひとつ増えます。
この記事では、
・火災の広がる仕組み
・家の構造によってどこまで違うのか
・創建が採用するツーバイフォー工法の“火に強い理由”
などを、やさしく分かりやすくまとめました。
「安全性にこだわった家を建てたい」
「火災保険の話を聞いたときに不安が出てきた」
そんな方にも役立つ内容です。
■ 火災は“家の構造で守れる部分が大きい”

火事はいつ起きるかを予測することができません。
キッチンでの出火、電気製品のトラブル、隣家からの延焼など、
発生のきっかけはさまざまです。
でも実は、
「どれだけ火が広がりにくい家か」
「逃げる時間をどれだけ確保できるか」
は、家の構造が大きく関わっています。
火事を100%防ぐことはできなくても、
“燃え広がりを遅らせる”ことは、家づくりでしっかり備えられるのです。
ここからは、火災と住宅性能の関係をもう少し詳しく見ていきます。
■ 火災はどう広がる?まずは基本の仕組みから
火災は、次の3つのルートで家の中を広がります。
● ① 壁や天井の「内部空間」を通って広がる
一般的な在来工法では、
柱と梁で支える構造のため、壁や天井の中に比較的大きな空洞が生まれます。
この空洞は普段は問題ありませんが、
火災発生時には炎や煙が“見えない部分”を高速で移動してしまうことがあります。
いわゆる「壁内火災」「屋根裏火災」などがこれにあたります。
● ② 可燃物に熱が伝わることで広がる
住宅には木材・内装材・家具など、燃えやすい素材が多くあります。
特に熱がこもりやすい場所や、
通気が悪い場所は燃えやすい状態になりやすいため、
どんな素材を使うかが大きなポイントになります。
● ③ 隣家や外側からの延焼
家の外側から熱を受けて燃え移るケースは意外と多く、
密集地では特に注意が必要です。
外壁材の選び方や、
構造材の配置で耐えられる時間が大きく変わります。
火災が広がる仕組みを知ることで、
「火に強い家づくり」に何が必要なのかが見えてきます。
次に、具体的に“火事に強い家とはどういう家か?”を見ていきます。
■ 火災に強い家はこんな家
火災に強い住宅性能にはいくつか基準がありますが、
共通しているポイントは次のとおりです。
● ① 空洞が少なく、火の通り道ができにくい
壁内部が細かく区切られている構造は、
火と煙の侵入を大きく遅らせます。
● ② 燃えにくい素材で覆われている
特に室内の壁に使われる石こうボードは、
火災時に水蒸気を出して熱を吸収し、延焼を抑える働きがあります。
● ③ 外側からの延焼にも強い
外壁下地や構造がしっかりしていると、
隣家からの熱にも耐えやすく、燃え移るまでの時間が伸びます。
● ④ 法的に“準耐火”の基準を満たしている
「省令準耐火」という基準を満たした住宅は、
火災時に一定の時間耐えられる構造になっています。
この中でも、特に火災に強いと言われているのが、
創建が標準採用している「ツーバイフォー工法」です。
■ ツーバイフォー工法(2×4)が火災に強い理由

ツーバイフォー工法は、
“地震に強い”というイメージが強いですが、
実は火災にも非常に強い工法として知られています。
その理由を、できるだけ優しく解説します。
● ① “面で支える構造”が火の通り道をつくらない
ツーバイフォー工法は、
柱ではなく「面」で建物を支える工法です。
この構造が火災時に大きなメリットを生みます。
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壁内部が細かく区切られる
-
炎や煙が移動しにくい
-
延焼までの時間がしっかり稼げる
これは、逃げる時間を確保するうえで非常に重要です。
● ② 厚みのある石こうボードが火を食い止める
ツーバイフォーの住宅は、
通常よりも厚みのある石こうボードを室内側に使用します。
石こうには結晶水が含まれており、火災時には水蒸気となって熱を奪います。
つまり、
✔ 壁が熱を通しにくくなる
✔ 炎の拡大を遅らせる
✔ 隣室への延焼を大幅に防ぐ
という働きがあります。
● ③ 隣家からの延焼にも強い構造
ツーバイフォーは構造が密で隙間が少ないため、
外側からの熱にも耐えやすくなっています。
住宅が並ぶ地域でも、
燃え移るまでの時間が長くなる=避難の時間が増える
という点で大きな安心につながります。
● ④ 法的にも「省令準耐火構造」
ツーバイフォー工法で建てられた住宅は、
建築基準法で「省令準耐火構造」として認められています。
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火事に強い
-
延焼しにくい
-
火災保険も優遇されやすい
などのメリットがあります。
■ “家族を守る家”としての安心感

創建の家づくりでは、
「火災に強い家であること」は大切な標準性能のひとつです。
特に、
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お子さまのいるご家庭
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共働きで日中不在になるご家庭
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密集地で暮らす方
-
老後を安心して暮らしたい方
こういった方々から、
火災に対する性能は高く評価いただいています。
家は、家族の命と財産を守る場所。
そのために必要な性能は、最初からきちんと備えておくべきだと考えています。
■ 火災に強い家を建てたい方へ
この記事では火災について専門的な部分もありますが、
大切なのはただひとつ。
「火事から家族を守れる家はつくれる」ということ。
もし、
「どんな構造が自分たちの暮らしに合っているのか知りたい」
「ツーバイフォーと在来工法の違いをもっと詳しく聞きたい」
「火災だけでなく、地震や台風にも強い家を建てたい」
そんなことが少しでも頭をよぎったら、
いつでも気軽にご相談ください。
創建は、無理な営業をしない工務店です。
お客様の不安や疑問に寄り添いながら、
安心して暮らせる住まいづくりをサポートいたします。