石油高騰で住宅価格が上がる?これからの家づくりの考え方
最近、ガソリン価格が高くなっていると感じている方も多いのではないでしょうか。
ニュースでも、世界情勢の影響による原油価格の上昇が話題になっています。
実はこの石油価格の高騰、家づくりとも無関係ではありません。
「ガソリンと住宅って関係あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、住宅業界では石油価格の変動が建築費に影響する可能性があると言われています。
しかし一方で、現在は住宅取得を支援する制度も充実しています。
今回は
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石油価格と住宅価格の関係
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最近の住宅価格の動き
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今使える住宅補助金
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これからの家づくりの考え方
について、分かりやすく解説します。
石油価格が住宅価格に影響する理由

住宅は、実は多くのエネルギーと物流によって成り立つ産業です。
例えば家を建てるためには
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木材
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鉄
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コンクリート
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外壁材
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サッシ
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キッチンやお風呂などの住宅設備
といったさまざまな資材が必要になります。
これらの資材は工場から現場まで、トラックや船で運ばれてきます。
つまり
石油価格が上がる=輸送コストが上がる
ということになります。
さらに住宅資材の中には石油由来のものも多くあります。
例えば
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断熱材
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防水シート
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塗料
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樹脂サッシ
などです。
そのため、石油価格の上昇は
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資材の製造コスト
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輸送コスト
の両方に影響し、結果として住宅価格にも影響する可能性があります。
実際に住宅価格はここ数年上がっている
住宅業界ではここ数年、建築費が上がっていると言われています。
例えば近年では
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木材価格の高騰(ウッドショック)
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住宅設備の値上げ
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建築資材の価格上昇
などが続いています。
さらに建築業界では
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職人不足
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人件費の上昇
といった問題もあり、住宅価格は以前より上がる傾向にあります。
もちろんすべての住宅が急激に値上がりしているわけではありませんが、長期的に見ると
住宅価格は少しずつ上昇している
のが現状です。
家づくりを先送りするとどうなる?

家づくりを検討している方の中には
「もう少し待った方がいいのでは?」
「住宅価格が落ち着くまで様子を見よう」
と考える方も多いと思います。
しかし住宅の場合、
待てば必ず安くなるとは限りません。
住宅価格は
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資材価格
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人件費
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エネルギーコスト
など多くの要因によって決まるためです。
また住宅ローンを利用する場合は
完済年齢
も重要です。
例えば
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35歳で住宅ローンを組む
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40歳で住宅ローンを組む
では、完済年齢が5年変わります。
家づくりを先送りすることで
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住宅価格が上がる
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住宅ローン期間が短くなる
という可能性もあるのです。
でも実は今は「住宅支援制度」が充実している
ここまで読むと
「家づくりはやっぱり大変そう…」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし現在、日本では住宅取得を支援する制度が充実しています。
特に2026年は、省エネ性能の高い住宅を対象とした補助金制度が大きく変わる節目の年とも言われています。
建築費の負担を軽減しながら理想の住まいを実現するためにも、こうした制度を知っておくことはとても大切です。
ここでは代表的な制度を紹介します。
国の支援制度「みらいエコ住宅2026事業」
2026年に住宅を建てる際に注目されているのが
みらいエコ住宅2026事業です。
この制度では、省エネ性能の高い住宅を建てることで補助金を受けられる可能性があります。
住宅性能によって補助額は次のように変わります。
| 住宅性能 | 補助金 |
|---|---|
| GX志向型住宅 | 最大125万円(寒冷地)/最大110万円(通常地域) |
| 長期優良住宅 | 75万円 |
| ZEH水準住宅 | 35万円 |
GX志向型住宅とは、ZEH基準をさらに上回る省エネ性能を持つ住宅のことです。
断熱性能やエネルギー効率を高めることで、補助金だけでなく将来の光熱費削減にもつながる住宅として注目されています。
リンク先:「みらいエコ住宅2026事業」公式サイト
給湯設備にも補助金「給湯省エネ2026事業」
家庭のエネルギー消費の中でも大きな割合を占めるのが
給湯エネルギーです。
そのため、高効率な給湯設備を導入する場合にも補助金制度があります。
主な補助額は次の通りです。
| 設備 | 補助金 |
|---|---|
| エコキュート | 最大10万円 |
| ハイブリッド給湯機 | 最大14万円 |
| エネファーム | 最大20万円 |
省エネ性能の高い設備を導入することで、補助金だけでなく毎月の光熱費削減にもつながります。
リンク先:「給湯省エネ2026事業」公式サイト
税金面の優遇制度もある

住宅取得では補助金だけでなく、税金面での優遇制度もあります。
代表的なのが
住宅ローン控除(住宅ローン減税)
です。
住宅ローンを利用して家を建てた場合
住宅ローン残高の0.7%
が所得税や住民税から控除されます。
この控除は
最大13年間
続きます。
例えば4000万円の住宅ローンを組んだ場合
4000万円 × 0.7%
= 年間最大28万円
これが13年間続くと
最大364万円
の減税になる可能性があります。
贈与税の優遇制度
親や祖父母から住宅資金の援助を受ける場合、
住宅資金贈与の非課税制度
もあります。
省エネ性能の高い住宅の場合、
最大1000万円まで贈与税が非課税
となる制度です。
また
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不動産取得税
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登録免許税
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印紙税
などについても軽減措置があります。
補助金と減税を組み合わせると大きな支援になる
例えば
GX志向型住宅を建てた場合
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住宅補助金
→ 最大110万円 -
給湯補助金
→ 最大10万円 -
住宅ローン減税
→ 最大300万円以上
合計すると
400万円以上の支援になる可能性
もあります。
さらに自治体によっては独自の補助金制度がある場合もあり、これらを組み合わせることで
150万円以上の支援
を受けられるケースもあります。
建築費だけで判断しない家づくりを
住宅価格の数字だけを見ると驚いてしまうかもしれません。
しかし補助金や減税制度を活用することで
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初期費用の負担を抑えながら
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将来の光熱費を抑えられる
高性能な住宅を建てることも可能です。
石油価格の高騰など、不安なニュースが多い時代だからこそ
正しい情報を知ること
が大切です。
家づくりは人生の中でも大きな選択のひとつ。
焦らず、でも必要以上に先送りせず、
自分たちに合ったタイミングで
納得できる家づくり
を進めていきたいですね。