由布市でコスパ重視の土地探しで気をつけたい3つのポイント

“自然と温泉のまち”由布市の魅力と、土地選びの落とし穴
由布市――その名を聞いて、皆さんがまず思い浮かべるのは「湯布院の温泉と自然」かもしれません。
けれど、建築家の視点で見たとき、由布市は「地価と暮らしやすさのバランスが良く、家づくりのポテンシャルが高いエリア」なのです。
ただし、土地選びには“落とし穴”もあります。コストパフォーマンス重視で選んだつもりが、
実際に建築が始まると「造成費が高くついた」「想定より工期が長引いた」なんて話も少なくありません。
今回は、私たちSOKENがこれまで由布市で多くの家づくりをしてきた経験から、
「コスパ重視で土地を選ぶなら、ここだけは見落とさないでほしい!」というポイントを3つに絞ってお伝えします。
由布市でおすすめのエリア3選
~暮らしやすさと家づくりのしやすさ、両方を兼ね備えた地域~
① 挾間(はさま)エリア|利便性重視派におすすめ
買い物・医療・教育がバランスよく整った街。
イオンやドラッグストア、由布市医師会病院など生活に必要な施設が揃い、
JR向之原駅も利用可能。大分市内への通勤・通学も便利です。
建築的には、整形地が多く、地盤も比較的安定しているため造成費用が抑えやすいのも魅力。
共働き・子育て世帯には特におすすめです。
② 庄内(しょうない)エリア|自然に囲まれた落ち着いた暮らしを
静かな環境と広めの土地が魅力のエリア。
親世帯との同居や、ゆったりとした平屋を建てたい方に人気です。
地形も比較的フラットで、建物の配置がしやすいのが特長。
ただし一部は田畑の転用地のため、地盤調査は慎重に行いましょう。
③ 湯布院町川上・川南エリア|人気の観光地エリアで上質な暮らし
自然と温泉の恩恵を日常に取り入れられる希少なエリア。
観光地としての利便性と、定住者向けの静かな住環境が共存しています。
ただし、景観条例や高さ制限があるため、建築設計の自由度は少し低め。
そのぶん、町並みに統一感があり、洗練された住まいを求める方には理想的な立地です。
ポイント①|地盤と自然環境をしっかりチェック
由布市は豊かな自然に囲まれた魅力的なエリアである一方で、その自然がもたらす地形的な課題も無視できません。特に注意したいのが地盤と水はけの問題です。
◎ 湿地・田畑跡は要注意
由布市の一部エリアでは、かつて田畑だった土地が分譲地として販売されていることがあります。一見フラットで建てやすそうに見える土地でも、実際には地盤が緩かったり、地下水位が高いことも。こうした土地では、地盤改良費が数十万円~100万円以上かかるケースもあるため、見積りの段階から慎重な判断が必要です。
◎ 高低差による排水・擁壁の問題
前面道路より土地が低い場合は、雨水の処理やポンプアップの検討が必要になります。また、隣地との高低差がある場合は擁壁(ようへき)工事が必要になることも。これも追加で**数十万円~**の費用が発生する可能性があり、「土地が安いと思ったら結果的に高くついた…」というケースによく見られます。
◎ 信頼できる地盤調査と建築士の目
建物が建つエリアだけでなく、駐車場や庭、ウッドデッキなど外構工事に関わる範囲も含めて、広い視野で土地の状態を見ることが大切です。私たちSOKENでは、購入前の土地の現地確認も無料で対応しています。
ポイント②|生活利便性と将来性のバランスを見極める
「土地が安い」=「コスパがいい」とは限りません。安さだけに引っ張られて選んだ土地が、毎日の生活でストレスを生むようでは本末転倒です。
◎ 通勤・通学・買い物・医療…家族全員の“動線”を想像して
例えば、「小学校が遠い」「買い物が週末しかできない」「冬場の坂道が凍って怖い」などは、土地を決めた後でよく聞く後悔ポイントです。Googleマップなどでの確認はもちろん、実際に平日の朝夕や休日に現地を歩いてみることもおすすめです。
◎ インフラが整っているかどうかもチェック
意外と見落としがちなのが「下水道が通っているかどうか」「都市ガスなのかプロパンガスなのか」といったライフラインの条件。下水が通っていないエリアでは浄化槽の設置が必要となり、費用・メンテナンスともに手間がかかることがあります。
◎ 将来的な環境変化も見据えて
例えば、将来的に宅地造成が進みそうなエリアでは、交通量の増加や景観の変化、騒音などの問題が出てくることも。土地を選ぶ際は、周辺の開発予定や都市計画にも目を向けておくと安心です。
ポイント③|安さだけで選ばない。建築コストとのトータルで判断を
本当にコスパがいい土地というのは、「建てやすく、暮らしやすく、将来も安心」な土地のことです。
その判断は、土地単体ではできません。建築計画とセットで初めて見えてくるものです。
◎ 接道条件が悪いと確認申請が通らない?
建築基準法上、「幅員4m以上の道路に2m以上接していなければ家を建てられない」などのルールがあります。
旗竿地や私道などの土地は、確認申請や建築許可の段階でトラブルになることもあるため、事前に法的チェックが必要です。
◎ 土地の形状によって設計自由度が変わる
変形地・狭小地・三角地などでは、プランが制限されることがあります。
理想の間取りが叶えられず、無理に設計することで無駄な廊下や凹凸が生じ、結果的に坪単価が上がるケースも。
コスパを重視するなら、設計のしやすさ=建築費用への影響をよく理解しておくべきです。
◎ 建築会社と一緒に土地を探すのが理想
土地購入後に「思っていた家が建てられなかった」とならないためには、最初から建築会社に相談するのがベストです。
SOKENでは、土地探しから間取り相談、資金計画まで一括サポートを行っています。
建築家からのアドバイス|土地と建物は“セット”で最適化する
多くの方が、「土地を買ってから家を考える」と思っていませんか?
でも実際は、「どんな暮らしがしたいか」から逆算して土地を探す方が、
後悔のない家づくりができます。
例えば「平屋がいい」「子ども部屋が3つほしい」「庭でBBQをしたい」といった希望があるなら、
それが実現できる土地をプロと一緒に探していくのが正解です。
まずは相談からはじめませんか?
由布市は、自然と温泉、ほどよい都市機能を兼ね備えた暮らしやすいエリアです。
だからこそ、土地探しには“戦略”が必要です。
SOKENでは、お客様の理想の暮らしを聞いたうえで、最適な土地をご提案しています。
「この土地ってどうなんだろう?」「まだ何も決まってないけど相談できる?」という方も大歓迎。
ぜひお気軽にご相談ください。