自己資金ゼロでも大丈夫?|賢い家づくりと“繰り上げ返済”という新常識

「家を建てたいけど、貯金が心配…」
「自己資金ゼロって、やっぱり無謀かな?」
そんな不安をお持ちの方へ。
実は、今の住宅ローン環境や支援制度を踏まえると、
自己資金ゼロでも、安心して家を建てられる時代になっています。
しかも、お金の使い方次第では「頭金を出すよりお得」になる可能性も。
この記事では、大分県で家づくりを検討している方向けに、
最新の金利事情・自己資金ゼロのリスク回避術・FPが推奨する返済戦略をわかりやすく解説します。
■ 自己資金は“あるに越したことはない”。でも、使うのが正解とは限らない。
昔は「頭金は2割以上が常識」と言われていましたが、いまはその“常識”が変わりつつあります。
2025年4月現在、大分銀行の住宅ローンの主な変動金利は、
金利プラン | 適用金利 |
---|---|
プレミアム金利 | 0.645% |
特別金利 | 0.800% |
このように、依然として超低金利水準。
頭金を入れて借入額を抑えるよりも、低金利のうちに借りて、現金は“手元資金”として活用するほうが、家計全体の安全性が高まるケースもあるのです。
■ 自己資金ゼロで家を建てるメリット
1|生活資金をしっかりキープできる
家づくり後には、引っ越し費用・カーテン・外構・エアコン・家電など、住宅ローンに含まれない出費が意外と多いもの。
自己資金を使い切ってしまうと、生活の余裕がなくなり、最悪の場合カードローンやリボ払いに頼ることに…。
2|将来の“備え”としての資金確保
子どもの進学、転職、親の介護…。何が起こるかわからない時代だからこそ、「現金の持ち方」がリスクヘッジになります。
3|住宅ローン控除を最大限活用できる
借入額が多いほど、住宅ローン減税の控除額も大きくなります。
たとえば3,000万円の借入をすれば、年最大21万円×13年間=273万円もの節税が可能になるケースも。
■ 自己資金ゼロでも安心な家づくりモデル(大分版)
項目 | 金額(目安) |
---|---|
土地購入費(別府市郊外) | 600万円 |
建物本体価格 | 2,300万円 |
諸費用(登記・保険など) | 200万円 |
家具・家電・外構費用 | 200万円 |
合計 | 約3,300万円 |
自己資金 | 0円(貯金は温存) |
借入額(35年ローン) | 約3,300万円 |
返済額(月々) | 約88,000円(変動0.645%) |
このモデルでは、自己資金ゼロでも月々9万円以下の返済で家を持つことができます。
さらに、5年後に200万円を繰り上げ返済すれば…
✔️ 返済期間を約3年短縮
✔️ 総利息額を100万円以上削減
つまり、「貯金は使わずに残しておき、タイミングを見て繰り上げ返済する」というスタイルが、いま最も現実的な“お金の戦い方”なんです。
■ 「自己資金なし」の不安を解消するFP視点のポイント3つ
✅ 1|すべてを借りても、すべてを使わない
フルローンで借りておいて、実際には一部を使わず、生活防衛資金として残しておく。
これが、将来のトラブル時に効いてくる“見えない保険”になります。
✅ 2|繰り上げ返済の「タイミング」を見極める
繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。
子どもの教育資金とのバランスを見て、返せるタイミングで一気に返すのがコツ。
✅ 3|物価上昇&金利上昇の時代こそ、“借りておく”のが防衛策
今後金利が1%台へと戻ることも十分考えられます。
今の低金利を最大限に活かすなら、「今借りておく」「繰り上げで逃げ道をつくる」という柔軟性が家計に余裕をもたらします。
■ 注意点|誰でも自己資金ゼロで建てられるわけではありません
もちろん、すべての人が自己資金ゼロでローンを組めるわけではありません。
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審査に通るための収入・信用情報が必要
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借入額が大きくなる分、将来の金利上昇リスクへの備えも重要
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「つなぎ融資」が必要なケースでは自己資金が一時的に求められることも
ですので、「自分に合っているかどうか」はFPと一緒に試算してみるのがベストです。
■ まとめ|「自己資金ゼロ」は時代の選択肢。失敗ではなく、“計画”である。
「貯金がないから家をあきらめる」時代は終わりました。
今は、「現金はあえて使わずに、計画的に活かす」時代。
将来の繰り上げ返済や節税、家族の安心に向けた準備として、自己資金を“温存”する戦略が注目されています。
💡「頭金はゼロ。でも、家族の暮らしには余裕あり」
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自己資金ゼロで建てられる?
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月々いくらなら無理なく返せる?
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うちの場合、繰り上げ返済はどのタイミング?
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