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大分の地盤は強いの?家づくり前に知っておきたい地盤の話

2025.07.16

家を建てるうえで、「地盤が強いかどうか」は見過ごせない重要なポイントです。

とくに大分県でマイホームを考えている方にとって、「この地域は地盤が強いの?」「地震に強いの?」「地盤改良は必要?」といった疑問をお持ちの方も多いはず。

この記事では、大分県の地盤特性や地盤調査の必要性、安心できる家づくりのためのポイントをわかりやすく解説します。


1. 大分県の地盤は強い?エリアごとの特徴【詳細版】

大分県は、九州の東側に位置し、海・山・川の自然環境が入り組んだ地形をしています。

そのため、地盤の強さにはエリアごとに明確な差があり、同じ市内でも「地盤改良が必要な土地」と「そのままでも強固な地盤」が混在しています。

地震や大雨による災害リスクにも関わるため、これから土地購入や家づくりを検討する方は、地域ごとの地盤特性を知っておくことが非常に大切です。

以下に、大分県内の主要エリア別に、地盤の傾向と注意すべきポイントを解説します。


● 大分市中心部(府内・王子・高城・上野丘・大手町など)

大分市中心部は、比較的地盤が安定している地域が多いのが特徴です。

特に、上野丘や田ノ浦周辺などの高台や旧市街地は、長年にわたり人が定住してきたエリアであり、地盤の安定性も高く評価されています。

市街地に近く利便性の高い土地でありながら、地耐力が高い場所が多く、地盤改良を必要としないケースも多いのがこのエリアの強みです。

ただし、臨海部や埋立地(例:西大分港周辺)は地盤が軟弱な可能性があるため、調査は必須です。


● 別府市・日出町エリア

別府市は温泉で有名な地熱地帯で、山と海に挟まれた傾斜地が多いのが特徴です。

特に鉄輪・亀川・鶴見エリアなどは、火山由来の地質や斜面地形が多く、盛土された造成地では地盤沈下や土砂災害のリスクも考慮する必要があります。

一方で、扇山(おうぎやま)周辺などの自然地形を活かした宅地では、岩盤層に支えられた非常に強固な地盤も見られます

地形や造成履歴によって状況が大きく異なるため、同じ別府市内でも地盤調査の結果に差が出やすい地域です。

また、日出町も同様に丘陵地や田園地帯が混在しており、農地転用地や谷地形は軟弱地盤の傾向があるため、注意が必要です。


● 中津市・宇佐市・豊後高田市など北部平野部

大分県北部の平野部は、広い田畑が広がる低地エリアが多く、地盤の柔らかさが課題となるケースがあります。

特に中津市の沖代・中殿エリアや、宇佐市の安心院・四日市エリア、豊後高田市の中心部周辺は、もともと水田や湿地だった場所も多く、軟弱地盤や液状化のリスクがあるとされています。

ただし、これらの地域でも古くから集落があった丘陵地帯や造成された住宅団地では、比較的地盤が安定している場合もあります。

造成時期や土地の履歴によって差が大きいため、個別の地盤調査が重要になります。


● 湯布院・由布市・竹田市などの山間部・高原エリア

湯布院や由布市、竹田市などの山間部や高原地域は、火山地帯に近く複雑な地質構造を持つエリアです。

火山灰・軽石・スコリア・粘土層などが多層的に堆積しており、地盤の強さが場所によって極端に異なります。

たとえば、由布岳のふもとや久住高原周辺は岩盤が浅く、非常に強固な地盤が広がる一方、谷地や扇状地では地盤が緩く、雨水の排水性も悪いため地盤沈下や表層滑りのリスクがあります。

特に竹田市は、阿蘇火山の火砕流堆積物なども関係し、地質が複雑で判断が難しいエリアも多いのが特徴です。


【補足】地盤の見極めに「古地図」や「ハザードマップ」も活用を

エリアによって地盤の強さに差があるとはいえ、現代の造成地では土地の履歴が分かりにくくなっていることも多くあります。

そこで役立つのが「古地図(明治・昭和初期の住宅地図)」や「ハザードマップ」です。

不動産情報だけでは分かりづらい地盤の情報も、地図や歴史的な背景を合わせて見ることで、安心できる土地選びにつながります


2. 地震と地盤の関係|南海トラフ地震のリスクは?

大分県は「地震が少ない」というイメージを持たれがちですが、実際には南海トラフ巨大地震の影響圏内にあります。

国の地震調査研究推進本部によると、30年以内に70~80%の確率で発生するとされており、大分沿岸部でも震度6前後の揺れが想定されています。

重要なのは、「同じ震度でも、地盤が弱い場所では揺れが大きく増幅される」ということ。つまり、地盤の強さ=家の安全性に直結します。


3. 地盤の強さを知るには?地盤調査の基本

家を建てる前には、必ず地盤調査を行います。

これは、建築予定地の土の固さや地層構造を測定するもので、建物の基礎仕様や必要な補強工事を判断するために欠かせません。

調査は1日程度で完了し、以下のような情報が分かります。

※SOKENでも全棟地盤調査を実施し、結果に応じて最適な基礎や補強工事を提案しています。


4. 地盤が弱いとどうなる?必要な対策とは

地盤が弱い土地にそのまま家を建てると、次のような問題が起こる可能性があります。

このような事態を防ぐためには、地盤改良工事が必要です。代表的な工法には以下があります。

● 表層改良工法

土の上層部を固化材で補強する方法。比較的コストを抑えられるが、軟弱層が深い場合は適用できない。

● 柱状改良工法

地中にセメント系の柱を作って支持力を高める方法。住宅の地盤補強では最も一般的。

● 鋼管杭工法

鋼のパイプを地中深くまで打ち込む方法。地盤が極端に弱い、または軟弱層が深い場合に用いられる。


5. 地盤改良にかかる費用とその目安

地盤改良の費用は土地の状態や建物の規模によって大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。

これらはあくまで目安であり、調査結果と工法選定により上下します。

SOKENでは、お見積もりの段階で「地盤改良費を含めた資金計画」を一緒にご提案するので、後から予算オーバーになる心配もありません。


6. 地盤に強い家を建てるには|工務店選びのコツ

強い地盤に恵まれていても、それを活かす構造設計と施工力がなければ意味がありません。地盤と建物の相性を最適化するためには、次のようなポイントを持つ工務店を選びましょう。

SOKENでは、ツーバイフォー工法+耐震等級3を標準採用し、高断熱・高気密(断熱等級5・C値0.6)の家づくりを行っています。万が一の災害に備え、地盤の状態も加味した安心・安全の住まいをご提案しています。


7. まとめ|「地盤が強いエリアで安心して暮らすために」

「大分の地盤は強い」と一言では言い切れません。

エリアごとに特徴があり、同じ市内でも条件は大きく異なります。

だからこそ、家づくりの第一歩として地盤調査は欠かせないのです。

そして、安心できる住まいを実現するためには、地盤と構造の両方に強い建築会社と一緒に計画を立てることが大切です。

大分県での家づくりをお考えの方は、ぜひ地盤の不安や構造のことも気軽に相談できる工務店を選んでください。

SOKENでは、完成見学会や無料相談も随時開催しておりますので、お気軽にお問い合わせください!

SOKENでは2棟完成見学会を6月22日(日)-7月27日(日)に開催いたします。

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